【アナリスト水田雅展の銘柄分析】チムニーは配当落後の下げを埋め上伸、高値接近、13年6月期は増収増益

2013年7月25日 09:46

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

  居酒屋チェーンのチムニー <3178> (東2)の株価は、6月中間期末配当・株主優待の権利落ちで一旦調整したが、足元では出直り感を強めている。今期(13年12月期)の好業績見通しを評価して、5月の高値を試す展開が期待されるだろう。

  12年12月に再上場した。飲食事業は居酒屋業態「はなの舞」「さかなや道場」などを直営とFCで展開し、コントラクト事業は受託食堂を展開している。コントラクト事業を含めた13年6月末時点の店舗数は692店舗(うち直営店403店舗)となった。他社との差別化戦略として、漁業などの一次産業、食材加工などの二次産業、店舗で商品を提供する三次産業まで一括して管理する飲食業の六次産業化に向けた取り組みを強化している。

  今期(13年12月期)の業績(非連結)見通しについては既存店売上前年比97.0%、飲食事業直営新規出店50店舗などを前提として、売上高が前期比6.7%増の448億20百万円、営業利益が同7.0%増の35億20百万円、経常利益が同4.3%増の34億40百万円、純利益が同20.8%増の15億26百万円としている。新規出店効果などで増収増益の見込みだ。

  月次売上(全業態直営店、前年比)は13年6月が全店104.2%、既存店94.7%、13年1月~6月累計が全店107.7%、既存店95.0%となった。客単価の上昇が続いているようだ。

  なお7月24日には、100%子会社の新業態準備会社を設立し、Eオーナーズフードが関西を中心に運営する飲食店9店舗(居酒屋業態8店舗、ラーメン店1店舗)を譲り受けると発表した。事業譲り受けおよび事業開始は8月1日の予定で、関西方面への店舗網拡大や仕入れにおける相乗効果などが期待されるだろう。

  5月8日発表の自己株式取得(取得株式総数上限73万5000株、取得価額総額上限7億35百万円、取得期間5月9日~8月31日)の状況は、6月30日時点の累計で取得株式数54万5500株、取得価額総額5億4289万1500円となった。

  株価の動きを見ると、1000円近辺でのモミ合い展開から下放れて、6月27日に881円まで調整する場面があった。6月中間期末の配当および株主優待(食事優待券またはオリジナル商品)の権利落ちが影響したようだ。その後は徐々に水準を切り上げて、足元では970円台まで戻している。

  7月24日の終値974円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS78円91銭で算出)は12~13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.1%近辺、そして実績PBR(前期実績のBPS558円26銭で算出)は1.7倍近辺である。

  週足チャートで見ると、13週移動平均線がサポートラインとなって出直りの動きを強めている。指標面に割高感はなく、今期好業績見通しを評価して5月の高値1031円を試す展開が期待されるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【編集長の視点】GMOペイメントゲートウェイは反落も3Q決算発表を先取り連続最高業績買いも底流(2013/07/23)
【話題】選挙勝利の『ご祝儀相場』は朝方まで(2013/07/22)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事