Jパワー、大間原子力発電所の建設工事再開を発表

2012年10月1日 12:19

印刷

 電源開発(Jパワー)は1日、大間原子力発電所(青森県大間町)の建設工事を再開すると発表した。

 Jパワーが建設を進めている大間原発は、2011年3月11日の東日本大震災以降、本体の建設工事を休止していたが、今年9月14日に国の革新的エネルギー・環境戦略が決定され、その後、建設中の原子力発電所の取り扱いが明確になったことを踏まえ、地元住民の理解の下、建設工事を再開する。

 大間原発は、最新鋭の技術を適用した安全性・信頼性の高い発電所であり、電力の安定供給と原子燃料サイクルの一翼を担う重要な発電所。これまで国の政策に基づき、青森県や地元大間町・風間浦村・佐井村の住民の理解と協力の下、所要の許認可を受け、計画を推進してきた。

 今回の大間原発の建設工事再開について、Jパワーは、「大間原子力発電所においては、福島第一原子力発電所事故を踏まえた安全強化対策を運転開始前までに確実に実施するとともに、原子力規制委員会による新しい技術基準等を常に適切に反映して、より安全な発電所となるよう今後とも全力を挙げて取り組んでいく」とコメントしている。

 なお、運転開始時期については現在未定としているが、今後、具体的な工事状況等を踏まえて検討していくという。

関連記事