『スター・ウォーズ/新たなる希望』が初のIMAX上映へ 1977年劇場公開版を新修復、日本公開は未発表

(Lucasfilm.com)[写真拡大]
『スター・ウォーズ』の1977年劇場公開版が新たに修復され、シリーズ50周年企画の一環として2027年2月19日から海外の一部劇場で期間限定上映される。デジタルとフィルムを通じて同作がIMAXで上映されるのは今回が初めてで、一部のIMAX 70mmフィルム対応館でも上映される。
同年5月28日には、ショーン・レヴィ監督、ライアン・ゴズリング主演の新作『スター・ウォーズ/スターファイター』も公開され、一部劇場向けにIMAX 70mmフィルム版が用意される。2026年9月10日時点で、1977年版の日本での再上映や国内上映館については発表されていない。
■1977年劇場公開版を新たに修復
今回上映されるのは、後に『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』と改題されたシリーズ第1作の1977年劇場公開版だ。ルーカスフィルムは、新たに修復した同版を2027年2月19日から一部のIMAX 70mmフィルム対応館を含む劇場で期間限定上映すると発表した。
同作はこれまでデジタル、フィルムのいずれの方式でもIMAX上映されたことがなく、今回が約50年の歴史で初の機会となる。具体的な修復工程や音響仕様、IMAX画面上でのアスペクト比の扱いなどは明らかにされていない。
1977年劇場公開版は、1997年以降の特別篇や、その後の映像ソフトなどで加えられた改変以前のバージョンに当たる。初公開時の映像をどのような状態で再構成し、各上映形式に合わせるのかが注目される。
■IMAX 70mmは一部の対応館に限定
IMAX 70mmフィルムは、幅70mmのフィルムを横方向に走らせ、1コマに15個のパーフォレーションを使用する「15/70」と呼ばれる上映方式だ。一般的なデジタルIMAXとは使用する映写設備が異なり、上映できる劇場は限られる。
15/70方式の画面は基本的に1.43対1の縦方向に広いアスペクト比に対応する。一方、1977年の『スター・ウォーズ』は35mmアナモルフィック方式で撮影された横長の作品である。今回のIMAX 70mm版で画面をどのように配置するのか、オリジナルの画角をどのように保持するのかは発表されていない。
また、1977年版はIMAXフィルムカメラで撮影された作品ではない。IMAX 70mmで上映されるとしても、元の35mm素材を修復し、上映用の70mmフィルムへ移す形になる。大きなフィルムを使うことで撮影時に存在しなかった解像情報が新たに生まれるわけではないが、大型スクリーンとフィルム上映ならではの質感で、第1作の映像を再体験できる機会となる。
ルーカスフィルムは現時点で、上映館数や劇場一覧を発表していない。原文が掲げていた「世界41館」という数字は、2026年の映画『オデュッセイア』をIMAX 70mmで上映した参加館数に基づくものとみられるが、2027年の『スター・ウォーズ』上映館数としては確認されていない。
■模型撮影を支えたILMの技術
1977年の『スター・ウォーズ』では、宇宙船の模型や光学合成を組み合わせた視覚効果が作品世界を形作った。ジョージ・ルーカスは同作の視覚効果を制作するため、1975年にIndustrial Light & Magic(ILM)を組織した。
ILMが開発した代表的な装置が、視覚効果スーパーバイザーのジョン・ダイクストラの名を冠したモーションコントロールカメラ「ダイクストラフレックス」だ。コンピューターで制御したカメラを同じ経路に沿って繰り返し動かすことで、宇宙船、背景、光線などを別々に撮影し、位置関係を保ったまま光学合成できた。
固定したカメラを中心とする従来の模型撮影とは異なり、宇宙船と並走したり、その周囲を飛び回ったりするような動的な映像を作れることが特徴だった。XウイングやTIEファイターによる戦闘、デス・スター表面への攻撃といった場面のスピード感は、この反復可能なカメラワークによって支えられた。
こうした模型や背景などの撮影素材はフィルムに記録され、複数の映像要素を重ね合わせて完成画面が作られた。新修復版は、当時の模型造形や光学合成、撮影設計を大型スクリーンで捉え直す機会にもなる。
■新作『スター・ウォーズ/スターファイター』もIMAX 70mm上映
1977年版の再上映に続き、2027年5月28日には『スター・ウォーズ/スターファイター』が公開される。第1作が米国で1977年5月25日に公開されてから、ちょうど50周年を迎える週末に当たる。
本作はショーン・レヴィが監督とプロデューサーを務め、ライアン・ゴズリングがケイド・オーベロンを演じる。謎めいた過去に直面した皮肉屋のならず者が、銀河を巡る危険な冒険へ巻き込まれていく独立した物語となる。
舞台は『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の出来事から約5年後で、これまで映像作品で詳しく描かれていない時代を扱う。既存シリーズの続編として特定の登場人物を中心に据えるのではなく、新たな人物によるオリジナルの冒険として制作されている。
出演者には、ライアン・ゴズリングのほか、フリン・グレイ、マット・スミス、ミア・ゴス、アーロン・ピエール、ジャメル・ウェストマン、ダニエル・イングス、エイミー・アダムスが名を連ねる。脚本はジョナサン・トロッパーが担当する。
『スター・ウォーズ/スターファイター』はIMAX上映を想定して制作され、IMAX認証フィルムカメラで撮影された。一部のIMAXフィルム対応館に向けて、撮影素材からIMAX 70mmフィルムプリントへ変換した上映版も用意される。
公式発表は同作を「IMAX認証フィルムカメラで撮影した」と説明しているものの、全編を1.43対1のIMAX画角で撮影したとは明記していない。1977年版とは素材や制作工程が異なるが、両作品はシリーズ50周年の同じ年にIMAX 70mmで上映されることになる。
■日本での上映方式は今後の発表待ち
『スター・ウォーズ/スターファイター』は、日本でも2027年5月28日に公開されることが国内で案内されている。一方、1977年版『スター・ウォーズ』の日本での再上映については、2026年9月10日時点で実施の有無を含めて発表されていない。
海外向けに示された2027年2月19日という日付を、そのまま日本公開日として扱うことはできない。国内で上映される場合も、IMAX 70mmフィルム、デジタルIMAX、通常スクリーンのどの方式が採用されるかは未定だ。
ルーカスフィルムは、1977年版の再上映をシリーズ50周年を祝う年間企画の一つに位置付けている。原点となった劇場公開版を新たな修復で振り返り、その約3カ月後に新しい登場人物を描く『スター・ウォーズ/スターファイター』を送り出す構成となる。国内の公開日、上映館、字幕・吹替版、チケット販売などの詳細は、日本向けの正式発表を待つ必要がある。
元記事: Original Star Wars 1977 Film Gets First-Ever IMAX 70mm Premiere: Only 41 Locations
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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