トヨタ、GRヤリスのフルラインアップを公開 競技用のRCも仲間入り

2020年6月4日 17:28

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RSプロトタイプ(画像: トヨタ自動車の発表資料より)

RSプロトタイプ(画像: トヨタ自動車の発表資料より)[写真拡大]

  • RSプロトタイプ(画像: トヨタ自動車の発表資料より)
  • RSインストルメントパネル
  • RSスポーツシート
  • RZ"First Edition"モリゾウサイン

 トヨタは2日、現在Webにて先行予約を行っている新型車GRヤリスの全ラインアップを公開した。日本国内のラインアップは「RZ」、「RS」、「RC」の3つを設定し2020年9月ごろに発売する予定。

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■GRヤリス

 GRヤリスは、既に発売されているヤリスとは全く違うクルマだと思ってもいい。通常の開発ルートではなく、 TOYOTA GAZOO Racing WRT(World Rally Team)からのフィードバックを受けた。また、スーパーGTやスーパーフォーミュラといった国内外のレースで活躍する大嶋和也選手、石浦宏明選手らが直接開発に関わり、「誰もが安心して意のままに運転できる」クルマとなった。

 車両コンポーネントとしては、エンジンフードやバックドア、ドアパネルはアルミ素材を用い、ルーフパネルにはCFRPを採用することで軽量化を図ると同時に、空力性能も高めることに成功。生産に関しても特別なラインである「GR FACTORY」を豊田市の元町工場に新設し、LFAなどの生産を手掛けてきた「匠」の技能を持った従業員が組立から検査まで一手に行う。

 紹介動画内にもあるが、まさに開発から生産までトヨタ純正スポーツカーという言葉がふさわしい1台となった。既にこれまで日本や欧州で約6,000台の先行予約が入っているという。

■高出力モデルの「RZ」から競技ベースの「RC」まで一挙に紹介!

 さて今回販売されるモデルは、日本国内では「RZ」、「RS」、「RC」の3つが存在する。最上級グレードの「RZ」には、通常のRZとRZ”High-performance”があり、エンジンには1.6リッター直列3気筒インタークーラーターボのG16E-GTSと、6速マニュアルトランスミッションのiMTが採用された。駆動方式は4WDで新開発のスポーツ4WDシステムの”GR-FOUR”を採用。

 購入後すぐにレースに出られるような1台として設定された競技車ベースの「RC」は、エンジン、トランスミッション、駆動方式などは変わらず、ディスプレイオーディオレスなどの必要最低限な装備だけをつけたグレードとなる。

 これらに対して「RS」は、ワインディングロードなどGRの研ぎ澄まされた走りを体験できるモデルに該当する。エンジンは1.5リッター直列3気筒ダイナミックフォースエンジン M15A-FKS、トランスミッションは10速シーケンシャルシフトマチック付のDirect Shift-CVTが設定されている。

■First Editionの先行予約は6月30日(火)まで!

 現在はWebで先行予約を行っており、対象グレードはRZの特別仕様車「RZ“High-performance・First Edition”」と、特別仕様車「RZ“First Edition”」。先行予約モデルならではの仕様もあり、ウインドシールドガラスには「モリゾウサイン」が特別に装備される。

 さらに先行予約を行うとスペシャルコンテンツムービーの配信が行われる。成約まで完了させた人には WRCラリージャパンチケットとGRヤリスのオリジナルミニカーが特典として用意される。(記事:キーパー・記事一覧を見る

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