Android一部サポート停止のファーウェイ、独自OSは茨の道か

2019年6月25日 14:56

(c) 123rf

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 Googleが、Huawei(ハーウェイ)に対してAndroidサポートを一部停止するという話題が世界に衝撃を与えてから、早くも1カ月。これを受け、ファーウェイがAndroidの代替となる独自OSを採用するという噂が、インターネット上でも飛び交っていた。その噂が確証に変わったのが、中国国家知識産権局(日本の特許庁に当たる機関)への自社OS「鴻蒙(ホンメン)」の商標取得だ(5月24日付)。

 早ければ、鴻蒙を搭載した端末が今秋から来年くらいには登場するとみられている。鴻蒙はファーウェイがこれまでにリリースしてきた独自カスタマイズUIの「EMUI」ではなく、全くの別物となる。ベースとなるのは、Android OSと同じくLinux。スマホ、パソコン、タブレット、自動車などのあらゆる端末を統合できるクラウドなOSとなる予定だ。

 実はファーウェイは、今回のような事態がいずれ訪れることを予想していたのか、2012年頃から独自OSの開発を密かに進めていたという。月間アクティブユーザー数が15億人以上のGmailをはじめ、Googleの各種サービスが利用できなくなることを懸念していたユーザーも多いだろう。

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 既存端末についてのサポートは今後も継続されることがGoogleからも発表されているので一安心だが、気がかりなことも。5月中旬にリリースされた「Android Q ベータ版」の対応端末から、Huawei Mate 20 Proが除外されていたのだ。将来的に販売されるファーウェイ端末については、Googleのサポートを受けられない可能性がいよいよ現実味を帯びてきた。

 モバイル端末向けの独自OSは、サムスン電子などの大手スマホメーカーもチャレンジしてきたが、失敗に終わった。中国でも、かつて巨大通販サイトの阿里巴巴(アリババ)が、2011年に阿里雲OSという独自のOSをリリースした。

 独自OSとはいえ、阿里雲OSはAndroidとの互換性を持たせたために、Googleから問題視された苦い経験を持つ。その後、2013年にYun OS(ユン オーエス)と名前を変え、Androidとは完全に別路線の独自OSとなった経緯がある。搭載されているのはまだマイナーメーカーのモデルが中心だが、中国市場では2位のシェアであるiOSを追い抜く勢いだという。

 ファーウェイとしてもその後に続いていきたいところだが、鴻蒙の完成にはほど遠いという内部リーク情報もある。実用段階に至るまでは茨の道のりとなるだろう。(記事:森野沙織・記事一覧を見る

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