大阪福島に新名所、複合ビル5月15日開業 賑わい演出の「ふくまる通り57」も

2019年4月16日 20:46

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ふくまる通り57のイメージ(阪神電鉄、JR西日本発表資料より)

ふくまる通り57のイメージ(阪神電鉄、JR西日本発表資料より)[写真拡大]

  • ふくまる通り57のロゴ

 阪神電鉄とJR西日本が進めている大阪市福島区福島の「福島5丁目・7丁目共同開発」で、ホテルと商業施設が入居する複合ビルが5月15日、開業する。複合ビルとJR大阪環状線間の通りには「ふくまる通り57」が通り開きし、福島の新名所となりそうだ。

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 複合ビルはJR福島駅近くの大阪環状線高架に沿って建てられ、地上12階建て延べ約1万1,000平方メートル。阪急阪神ホテルズが運営する「ホテル阪神アネックス大阪」が入居する。客室数は254室。大阪ならではの食を楽しめる福島という立地を生かし、韓国や中国など東アジアからの訪日客をメーンターゲットとする。

 1~3階にはH2Oリテイリンググループの「阪急オアシス 福島ふくまる通り57店」が入居し、1~2階でスーパー、3階でクリニックモールを営業する。このほか、1階に蕎麦酒房ふくまるが出店、宿泊客に飲食を提供するとともに、十割そばのランチと夜の宴会を楽しめるようにする。

 複合ビルと大阪環状線高架に間にある阪神電鉄、JR西日本の旧線路敷は、ふくまる通り57と命名され、かつての歴史を想起させるモチーフも設置する。通りの名称は今までの福島と新しい福島、地域の人と訪れた人をつなぎ、たくさんの福が舞い込むよう願いを込めた。57は福島5丁目と7丁目の位置することからつけられている。

 通りに面したキッチン&マーケットでは、南欧をイメージした4つのバル&カフェコーナーを設け、各店が通りにテーブルと椅子を設置し、屋外でも営業する。

 福島地区は大阪のビジネスの中心である北区の梅田から西へ約1キロ。堂島や中之島とも接し、大阪キタのビジネス街の一角を占めている。おしゃれなカフェや飲食店が増えており、「食い倒れ」の大阪を代表する食の街の1つとして人気が急上昇している。

 大阪観光局によると、来阪外国人観光客は2018年1年間で過去最高の約1,200万人に達したが、心斎橋、なんばなどミナミの人気が高く、キタは京都へ向かう通過点になる傾向も見える。阪神電鉄などでは福島へ訪日客を引き込み、地域のにぎわいをさらに高めることを目指す。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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