神戸大学とRhelixa、子どもや若者を対象とした抑うつ・ストレス状態のバイオマーカー開発に向けた共同研究を開始
プレスリリース発表元企業:株式会社Rhelixa
配信日時: 2025-12-23 15:00:00
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/132104/23/132104-23-a4924a7f1f1d6452effb98d11ef2b08b-1920x600.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
株式会社Rhelixa(代表取締役社長:仲木 竜、以下「Rhelixa」)と国立大学法人神戸大学大学院医学研究科 精神医学分野(研究代表者:菱本 明豊 教授、以下「神戸大学」)は、子どもや若者における抑うつ・ストレス状態を非侵襲的に評価するDNAメチル化バイオマーカーの開発を目的とした共同研究を開始しました。当社は、「ムーンショット型研究開発事業」目標9で創出された研究成果の一部を用いて、社会実装に向けた研究開発を進めてまいります。
研究の背景
近年、子ども・若者の虐待や慢性的ストレス、抑うつ状態、自殺リスクの増加が深刻化しています。実際、平成25年度と比較すると、児童虐待の相談対応件数は約206%増加し、令和5年度として225,509件と過去最高水準で推移。小中高校生の自殺者数も約55%増加し、令和6年には529人と統計史上最多を記録するなど、子ども・若者のこころの健康問題は喫緊の社会課題となっています。神戸大学は、アジア最大の自殺者コホートなどの大規模かつ多彩なメンタルヘルス関連のエピゲノム研究を進めてきた知見を活かし、強い心理的ストレスを抱えている10代の子どもは生物学的年齢(エピゲノム年齢)が上昇すること、また適切なメンタルケアによってその指標が改善する可能性があることを見出してきました。
こうした知見を踏まえ、子どもや若者の心の変化を早期に把握できる客観的指標の必要性が高まっています。
研究の目的
今回の共同研究では、神戸大学が培ってきたメンタルヘルスに関わるエピゲノム変化の知見と、Rhelixaが持つエピゲノム解析・アルゴリズム開発の技術を統合し、DNAメチル化プロファイルに基づく抑うつ・ストレス状態の推定手法の構築を目指します。【データ出典】
■ 児童虐待相談対応件数:こども家庭庁
URL:https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/a176de99-390e-4065-a7fb-fe569ab2450c/5fbbaa2e/20250327_policies_jidougyakutai_32.pdf
■ 小中高校生の自殺者数推移:厚生労働省
URL:https://www.mext.go.jp/content/20250303-mxt_jidou02-00004070_001-1.pdf
株式会社Rhelixa(レリクサ)について
当社は最先端のゲノム・エピゲノム解析で培ってきた技術を活用して、生物学・医学・薬学領域における基礎研究や製品・ソリューションの開発、またはそれらの受託業務を行っています。次世代
シーケンサーにより得られるエピゲノムデータの他、ゲノムやトランスクリプトーム、メタゲノムデー
タを組み合わせた統合的なデータ解析により、細胞制御の詳細なメカニズムの予測や精度の高
いマーカーの探索を行います。また、研究開発のあらゆる場面で必要となるデータの統計解析や図版作成を基礎知識を必要とせず誰もが手元で実現できる環境を提供しています。
【本リリースに関するお問い合わせ先】
株式会社Rhelixa(レリクサ) 広報メール: press@rhelixa.com
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