SpaceX「Starship」初の地球周回へ Flight 14でStarlink V3衛星26基を軌道投入

(SpaceX/X)[写真拡大]
SpaceXは9月24日、Starship Flight 14に向けた湿式ドレスリハーサル(WDR)を完了した。米連邦航空局(FAA)の最終承認を前提に、9月28日にStarshipとして初めて地球周回軌道への投入を試み、Starlink V3衛星26基を放出する計画である。打ち上げウィンドウは日本時間同日21時15分に始まる予定だ。
■打ち上げ前のリハーサルを完了
SpaceXは9月24日、Flight 14で使用するStarshipの打ち上げリハーサルを完了したと発表した。WDRでは液体酸素や液体メタンなどの推進剤を機体に充填し、エンジンを点火せずに打ち上げ時の主要な手順を確認する。
試験では、機体だけでなく発射設備や地上システムを含む打ち上げ手順を事前に確認できる。Flight 14では、全高約124メートルのStarshipを米テキサス州南部のStarbaseから打ち上げる。
打ち上げは9月28日午前7時15分(米中部夏時間、12時15分UTC)を目標としており、75分間のウィンドウが設定されている。日本時間では同日21時15分に開始する。
■Starship初の軌道飛行、地球を約6周
2023年に始まったこれまでの13回の統合飛行試験では、上段のShipはいずれも地球を周回する軌道には入らず、準軌道飛行を行ってきた。Flight 14では初めてShipを地球周回軌道に投入する計画である。
上段のShipは全長約52メートル。計画通りに進めば高度約275キロの軌道に入り、地球を約6周する。ミッション全体は約10時間に及ぶ見通しだ。
周回飛行後は軌道離脱を行い、大気圏へ再突入する。Shipはチリ西方の太平洋に制御着水する計画で、従来の試験飛行で使われたインド洋の着水海域とは異なる。
■Starlink V3衛星26基を初めて軌道投入へ
Flight 14では、Starlink V3衛星26基をShipから放出する。StarshipによるV3衛星の軌道投入は今回が初めてとなる。
前回のFlight 13ではStarlink V3衛星20基を放出したが、飛行経路が準軌道だったため、衛星は軌道には残らなかった。Flight 14では26基を実際の地球周回軌道へ投入する計画となっている。
SpaceXによると、V3衛星は放出後にアンテナと太陽電池アレイを展開し、無線やレーザー通信を通じて地上局や既存のStarlink衛星との通信を開始する。その後、搭載スラスターを使って所定の運用軌道へ高度を上げる計画だ。
■Super Heavyは海上着水、将来は両段回収へ
打ち上げ後、1段目のSuper HeavyはShipを分離し、打ち上げ地点沖へ向かう。Flight 14では発射塔による回収は行わず、メキシコ湾上で着水させる計画である。
SpaceXはこれまでに、発射塔の大型機械アームを使ったSuper Heavyの空中捕捉に3回成功している。Flight 14で使用するV3世代のSuper Heavyについては、発射塔での捕捉はまだ実施していない。
SpaceXはStarshipとSuper Heavyの両段を打ち上げ地点へ帰還させ、発射塔で回収して再利用することを最終的な運用形態としている。Flight 14ではまず、初の軌道飛行、Starlink V3衛星の軌道投入、両段の制御着水などを一連の飛行で試す。
元記事: SpaceX Starship Completes Wet Dress Rehearsal Ahead of First Orbital Flight
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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