SpaceX「Starship Flight 14」は9月22日以降か 次期機体Ship 42で回収設備を検証

2026年9月15日 17:52

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記事提供元:Tech Times

写真:rarrarorro © 123RF.com

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SpaceXの大型宇宙輸送システム「Starship」の14回目の飛行試験は、9月22日以降の打ち上げが検討されている。ただし、SpaceXは9月15日時点で正式な目標日や打ち上げ時刻を発表しておらず、日程はなお流動的だ。

Flight 14では、Starshipとして初めてStarlink V3衛星を軌道へ投入する計画である。一方、打ち上げ施設では次のFlight 15に使われるShip 42を実機として、タワーの回収設備や接続部分の適合性を確かめる試験が進められた。

■Flight 14は9月22日以降を検討

NASASpaceflightによると、SpaceXの計画文書ではFlight 14の打ち上げが9月22日以降に設定されている。ただし、これはSpaceXが正式に発表した日程ではない。

Flight 14にはSuper Heavy Booster 21と上段宇宙船Ship 41が使われる。NASASpaceflightによると、Booster 21は8月28日に全燃焼時間の静的燃焼試験を実施し、Ship 41も8月21日に6基のRaptorエンジンを使った静的燃焼試験を終えている。

打ち上げ日が確定するまでには、機体や地上設備の最終準備に加え、必要な規制上の手続きを完了する必要がある。過去に航空交通管理のため示されていた9月18日の時間枠は、最終的な打ち上げ決定を意味するものではない。

■Ship 42を回収位置に配置

Flight 14の準備と並行して、SpaceXは9月12日、次のFlight 15に割り当てられたShip 42をStarbaseのOrbital Launch Pad 2へ搬送した。

Ship 42はまだ飛行用エンジンを搭載しておらず、打ち上げに向けた機体ではなく、構造や地上設備との接続部分を確認するために運び込まれたとみられる。機体は発射塔の「chopstick」と呼ばれる一対のアームで持ち上げられ、帰還機を受け止める際に近い位置へ配置された。

試験では、アームのピンや可動機構をShip 42に合わせて動かしたほか、アームを回転させ、機体をShip Quick Disconnect(SQD)アーム付近まで降ろした。さらに、Ship側の接続口とSQDプレートの位置を合わせるため、機体と地上設備に細かな調整が加えられた。

SQDアームは、打ち上げ前のStarshipに推進剤や電力などを供給する地上設備である。実機を使ってアームの可動範囲や接続位置を確認する作業は、将来の帰還・回収運用を検討するうえで、発射塔とShipの幾何学的な適合性を確かめる機会となる。

試験を終えたShip 42は生産施設へ戻り、Flight 15に向けたエンジン搭載などの準備を続けることになった。

■Flight 15の回収試験を見据えた準備

SpaceXはこれまで、Super Heavyブースターを発射塔のchopstickアームで受け止める回収に成功している。一方、上段のShipを発射塔で回収した実績はまだない。

Flight 15でShipの回収が実施されるかどうかは、Flight 14の結果や規制当局の承認、機体と設備の準備状況によって決まる。現段階で正式な飛行計画は発表されていないものの、Ship 42を使った今回の試験は、将来の回収に必要となる機体と地上設備の位置関係や可動範囲を事前に確認する作業と位置付けられる。

NASASpaceflightによると、Flight 14で両機体が予定した帰還動作を完了すれば、その後の飛行で回収試験へ進む可能性がある。今回の地上試験はFlight 15での回収実施を確定させるものではないが、実機と発射塔の組み合わせを使って準備を進めていることを示している。

■初のStarlink V3軌道投入へ

Flight 14は、これまでのStarship飛行試験とは異なり、次世代のStarlink V3衛星を実際の運用軌道へ投入する計画だ。SpaceXはFlight 13で20機のStarlink V3衛星を放出したが、Starshipと同じ準軌道の飛行経路に投入されたため、衛星は約20分後に大気圏へ再突入する計画だった。

Flight 14では、Starshipとして初めてStarlink V3衛星を軌道上に残すことを目指す。これは、Starshipが衛星投入用の打ち上げシステムとして運用段階へ進むための重要な試験となる。

SpaceXはStarlink V3について、Falcon 9で打ち上げている従来世代よりも通信容量を大幅に高めた衛星としている。同社は、StarshipによるV3衛星の打ち上げ1回当たりの通信容量が、Falconによる従来世代の打ち上げと比べて20倍を超えるとの見通しを示している。

■Flight 14ではタワー回収を見送る計画

NASASpaceflightが報じた現行計画では、Flight 14でSuper HeavyまたはShipを発射塔のアームで回収する予定はない。Booster 21はメキシコ湾方面、Ship 41はインド洋方面で飛行を終える計画とされる。

Flight 14の中心的な目標は、Starshipを軌道飛行へ移行させ、Starlink V3衛星を予定の軌道へ投入することにある。打ち上げ、軌道投入、衛星放出、再突入までの一連の飛行を完了できれば、Starshipを実用的な衛星輸送へつなげる大きな前進となる。

■複数の機体を並行して準備

Flight 15にはBooster 22とShip 42が割り当てられている。Ship 42では今後、エンジン搭載と静的燃焼試験などが必要となり、Booster 22も試験を続ける見通しだ。

Flight 14の打ち上げ前から次の機体と回収設備の試験を進める動きは、SpaceXが複数の飛行に向けた準備を並行させていることを示す。ただし、Flight 15をFlight 14から1カ月以内に実施できるとの見方は、現時点では可能性の一つにとどまる。

まず注目されるのは、正式な打ち上げ日が決まっていないFlight 14である。初の軌道飛行とStarlink V3衛星の投入を計画する一方、その先を見据えた発射塔とShipの適合試験もすでに始まっている。

元記事: Starship Flight 14 Delay Exposes SpaceX Ship-Catch Prep for Flight 15 Already Underway

※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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