Galaxy Z Fold3/Flip3、定期セキュリティ更新の対象外に 国内版は通信事業者の案内も確認を
Samsungは2026年9月、Galaxy Z Fold3 5GとGalaxy Z Flip3 5Gを、同社が定期的にセキュリティ更新を提供する機種の一覧から外した。グローバル版では通常の更新期間が終了したことを意味し、今後公表されるAndroidやチップセットの脆弱性に対する修正を、端末のファームウェア更新として継続的に受け取ることは期待できなくなる。
日本で販売された通信事業者版は、更新の配信時期や提供期間が海外版と異なる場合がある。国内の利用者は端末のセキュリティパッチレベルを確認するとともに、NTTドコモやauなど購入先の案内を参照する必要がある。
■9月のAndroid更新では多数の脆弱性を修正
Googleが2026年9月8日に公開したAndroid Security Bulletinでは、Android 14、15、16、Android 16 QPR2、17に影響する多数の脆弱性が公表された。2026年9月5日付のセキュリティパッチレベルでは、Bulletinに掲載された一連の問題に対処している。
最も深刻な問題はAndroidのSystemコンポーネントにあり、追加の実行権限や利用者の操作を必要とせず、リモートコード実行につながる可能性があるとGoogleは説明している。このほか、Framework、カーネル、Qualcommを含む半導体メーカーのコンポーネントなどにも修正が含まれる。
SamsungがGalaxy端末向けにまとめた2026年9月のセキュリティ更新には、Google由来の修正58件が含まれ、このうち18件が「Critical」、40件が「High」に分類されている。Samsung Semiconductor由来の修正1件と、Galaxy独自部分を対象とするSamsung Vulnerabilities and Exposuresの修正31件も盛り込まれた。一方、GoogleのBulletinに掲載された問題の一部はGalaxy端末に該当しないか、すでに修正済みとされている。
Galaxy Z Fold3 5GとGalaxy Z Flip3 5GはAndroid 15とOne UI 7まで更新されたが、Samsungの定期更新対象から外れたため、9月分を含む今後の端末向けファームウェアが提供される保証はない。ただし、Google Playシステムアップデートで配信可能な一部のコンポーネントは、端末本体のファームウェアとは異なる経路で更新される場合がある。
■更新対象外になると何が変わるのか
Androidの脆弱性情報は、GoogleがAndroid Security Bulletinで公開し、問題ごとにCVEと呼ばれる識別番号や深刻度、影響するAndroidバージョンを示す。GoogleはBulletinの公開前に、端末メーカーなどのパートナーへ関連情報を通知している。
端末メーカーは、この情報をもとに機種ごとのハードウェアや独自ソフトウェアに合わせて修正を組み込み、ファームウェアとして配信する。定期更新の対象から外れた端末では、このメーカー側の作業と配信が原則として行われなくなる。
Galaxy Z Fold3 5GとGalaxy Z Flip3 5GはいずれもQualcomm Snapdragon 888を搭載している。Qualcommがチップセット向けの修正を公開しても、それを端末に適用するには通常、Samsungや通信事業者からのファームウェア更新が必要となる。
Google Play Protectは、インストール済みアプリを検査し、有害な可能性があるアプリについて警告する保護機能である。ただし、端末のOSやドライバー自体の脆弱性をファームウェア更新の代わりにすべて修正するものではない。
■Samsungは約束した更新方針を履行
Galaxy Z Fold3 5GとGalaxy Z Flip3 5Gは、2021年8月にAndroid 11を搭載して発売された。Samsungは2022年2月、両機種を最大4世代のAndroid OS/One UIアップグレードと、最大5年間のセキュリティ更新の対象に加えた。
両機種はその後、Android 12、13、14、15へ更新され、最終的にOne UI 7まで提供された。セキュリティ更新の頻度は、サポート期間の終盤に毎月から四半期ごとへ変更され、2026年9月に定期更新対象の一覧から外れた。
Samsungは2024年のGalaxy S24シリーズから、7世代のOSアップグレードと7年間のセキュリティ更新を導入した。2026年に日本で発売されたGalaxy Z Fold8、Galaxy Z Fold8 Ultra、Galaxy Z Flip8も、長期の更新方針を採用する現行世代の折りたたみスマートフォンとなっている。
Galaxy Z Fold3 5GはIPX8準拠の防水性能、S Pen対応、最大120Hz表示に対応するカバーディスプレイを採用した。Galaxy Z Flip3 5Gは米国で999ドルからという発売時価格を実現し、折りたたみスマートフォンがより幅広い利用者へ普及する契機の一つとなった。調査会社Omdiaによると、2021年の出荷台数はGalaxy Z Flip3 5Gが約460万台、Galaxy Z Fold3 5Gが約250万台だった。
■Galaxy Z Fold4/Flip4は四半期更新へ
2022年8月に登場したGalaxy Z Fold4とGalaxy Z Flip4は、2026年9月に毎月更新の対象から四半期更新の対象へ移った。両機種には最大4世代のOSアップグレードと最大5年間のセキュリティ更新という方針が適用されている。
四半期更新への移行はサポート期間の終盤に入ったことを示すが、それだけを根拠に正確な終了月を断定することはできない。更新の終了時期は、Samsungが公開する対象機種一覧や、国内通信事業者のソフトウェア更新情報で確認する必要がある。
■国内版は通信事業者ごとに状況を確認
日本ではGalaxy Z Fold3 5GとGalaxy Z Flip3 5Gが、NTTドコモやauなどから販売された。通信事業者版では、グローバル版と異なるビルド番号が使われ、ソフトウェア更新も各事業者を通じて配信される。
NTTドコモ版のGalaxy Z Fold3 5G SC-55BとGalaxy Z Flip3 5G SC-54Bには、2026年6月29日にセキュリティ更新が提供された。この更新を適用した端末のセキュリティパッチレベルは2026年5月となる。2026年9月10日時点で、同社の案内から9月分のセキュリティパッチ提供は確認できない。
利用者は「設定」「端末情報」「ソフトウェア情報」などからAndroidセキュリティパッチレベルを確認できる。未適用の更新がある場合は、重要なデータをバックアップしたうえで、端末の「ソフトウェア更新」から最新版を適用することが望ましい。
■利用を続ける場合の注意点
定期更新が終了しても、端末が直ちに使えなくなるわけではない。通話やメッセージ、カメラ、対応アプリなどは引き続き利用できる。一方、新たに見つかった脆弱性への修正が提供されなければ、未修正の問題が時間とともに増えていく。
金融サービス、業務用メール、企業システムへの接続、認証アプリなど、重要な情報を扱う用途では影響を慎重に考える必要がある。企業が端末管理規則や最低セキュリティパッチレベルを設定している場合、将来的に業務システムへ接続できなくなる可能性もある。
利用を続ける場合は、提供済みのOS、ファームウェア、Google Playシステムアップデート、アプリを最新の状態に保ち、提供元が不明なアプリの導入を避けることが基本となる。重要な認証や業務データを扱う端末については、定期的なセキュリティ更新が提供される機種への移行も選択肢になる。
元記事: Galaxy Z Fold 3 and Flip 3 Support Ends: First Missed Patch Fixes Critical Android 15 Flaws
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
スポンサードリンク
