Xperia 1 VIIIにAndroid 17配信開始、外部画面向けデスクトップモードに対応

(Sony.com)[写真拡大]
Sonyは海外向けXperia 1 VIIIへのAndroid 17の配信を開始した。欧州の一部で提供が確認されており、更新ファイルの容量は約1.2GB、ソフトウェアのビルド番号は73.1.A.2.61である。
今回の更新では、外部ディスプレイ上で複数のアプリをウィンドウ表示できるデスクトップモードを追加する。クイック設定や画面録画、ホーム画面のカスタマイズも強化され、Xperia 1 VIIIではAIカメラアシスタントのカスタムルックを最大3件登録できるようになる。
日本で販売されているXperia 1 VIIIについては、2026年9月9日時点でAndroid 17への更新開始を確認できていない。提供時期はモデル、地域、通信事業者によって異なる。
■外部ディスプレイで複数のアプリをウィンドウ表示
Android 17のデスクトップモードでは、対応するXperiaを外部ディスプレイへ接続すると、スマートフォン画面の単純な複製ではなく、複数のアプリを並べて操作できる作業環境を表示できる。キーボードやマウスにも対応し、メールの確認や文書の閲覧などを大きな画面で行える。
使用するのはスマートフォンにインストールされたAndroidアプリで、端末のアカウントやデータをそのまま利用する。対応アプリはウィンドウとして表示され、サイズを変更しながら複数の作業を進められる。
デスクトップモードの対象としてSonyが挙げているのは、Xperia 1 VIII、Xperia 1 VII、Xperia 1 VIの3機種である。Android 17への更新対象にはXperia 10 VIIIとXperia 10 VIIも含まれるが、Sonyの案内では両機種はデスクトップモードの対応機種に含まれていない。
Xperia 1シリーズの対象機種はUSB-C端子からのDisplayPort映像出力に対応している。映像出力機能そのものがAndroid 17で初めて有効になるわけではなく、今回新たに加わるのは、外部画面を複数ウィンドウの作業領域として使うための正式なデスクトップモードである。
■接続には対応ケーブルや変換アダプターが必要
DisplayPort入力を備えたモニターへ接続する場合は、DisplayPort 4K・60fpsに対応するUSB Type-C-DisplayPortケーブルを使用する。HDMI入力のディスプレイへ接続する場合は、同規格に対応するUSB Type-C-HDMI変換アダプターとHDMIケーブルが必要になる。
専用のSony製ドックは必要ないが、すべてのUSB-Cケーブルや変換アダプターで映像を出力できるわけではない。映像出力に対応した製品を選ぶ必要があり、アプリや著作権保護されたコンテンツによっては外部画面へ表示できない場合もある。
キーボードとマウスはBluetoothまたは有線で接続できる。周辺機器への給電や充電、複数のUSB機器の接続も同時に行いたい場合は、用途に対応したUSB-Cハブやドックが選択肢となる。
■Samsung DeXに比べると基本機能を中心とした構成
スマートフォンを外部ディスプレイへ接続してデスクトップ型の画面を表示する機能としては、Samsung Electronicsが2017年から展開するSamsung DeXが先行している。Xperiaで利用できるAndroidのデスクトップモードも、外部画面で複数のアプリをウィンドウ表示するという基本的な考え方は共通する。
一方、長年にわたって機能を拡張してきたDeXには、スマートフォン画面をタッチパッドとして使う機能や、端末画面を消灯しても外部画面を維持する機能、Miracastを利用したワイヤレス接続などがある。Androidのデスクトップモードは、外部ディスプレイ、キーボード、マウスを使った基本的な作業環境を中心とした構成で、操作性や周辺機能には違いがある。
AndroidのデスクトップモードはAndroid標準のウィンドウ表示機能を基盤としているが、すべてのアプリが大画面や自由なサイズ変更に最適化されているとは限らない。表示や操作性はアプリごとに異なる可能性がある。
■メールやWeb利用などモバイル中心の作業に対応
デスクトップモードは、メール、Web閲覧、チャット、文書の確認や編集など、AndroidアプリやWebサービスで完結する作業に向く。スマートフォンに保存したファイルやログイン済みのサービスを大きな画面で扱えるため、作業場所を移るたびに別のPCへ環境を用意する手間を減らせる。
一方、WindowsやmacOS専用のアプリケーションを動かす機能ではない。デスクトップ版だけで提供されている映像編集ソフト、設計ソフト、マクロを使用する複雑なExcelファイル、Windows専用の業務システムなどは、そのまま置き換えられない。
Xperia 1 VIIIはSnapdragon 8 Elite Gen 5を搭載し、日本のSIMフリーモデルには12GBまたは16GBのRAMを備えた構成が用意されている。ただし、デスクトップモードの実用性は端末の処理性能だけでなく、利用するAndroidアプリの機能や大画面への対応状況にも左右される。
■AIカメラアシスタントのカスタムルックを最大3件登録
Xperia 1 VIIIでは、Android 17への更新に伴い、写真モードのAIカメラアシスタントも強化される。好みの色調や撮影設定をカスタムルックとして最大3件登録し、それぞれに名前を付けて切り替えられる。
AIカメラアシスタントは、シーンや被写体を認識して撮影設定を提案し、利用者が明るさ、ホワイトバランス、彩度、コントラストなどを調整できる機能である。調整した設定を保存しておけば、風景、料理、日常の撮影など、場面や表現に応じたルックを呼び出しやすくなる。
日本向けXperia 1 VIIIでは、発売時から調整結果をカスタムルックとして保存できることが案内されている。Android 17では、保存できるルックを最大3件とし、名前を付けて管理できる点が更新内容として示されている。
■クイック設定とホーム画面のカスタマイズを拡張
Android 17ではクイック設定パネルのデザインも刷新される。タイルの大きさを変更して並べ替えられるほか、大きなタイルには機能を示す短い説明を表示できる。
「壁紙とスタイル」には新しい壁紙や時計のデザインが加わり、アプリアイコンの形状とスタイルも変更可能になる。利用頻度の高い設定を見つけやすくするとともに、ロック画面やホーム画面の外観を細かく調整できる。
画面録画では、画面全体だけでなく、指定した1つのアプリだけを収録できるようになる。端末内で再生される音声とマイクからの音声を同時に録音できるため、アプリの操作説明やゲームプレイに音声解説を加える用途にも利用できる。
■日本向けモデルの配信時期は未発表
Android 17の更新対象として案内されているXperiaは、Xperia 1 VIII、Xperia 1 VII、Xperia 1 VI、Xperia 10 VIII、Xperia 10 VIIの5機種である。更新スケジュールは機種によって異なり、同じ機種でも販売地域や通信事業者によって提供時期が変わる。
海外では2026年9月7日から、ドイツや英国の一部のXperia 1 VIIIでビルド73.1.A.2.61の配信が報告されている。段階的なOTA配信のため、対象地域でもすべての端末へ同時に届くとは限らない。
日本ではXperia 1 VIIIのSIMフリーモデルに加え、NTTドコモ版とau版が販売されているが、2026年9月9日時点で日本向けモデルへのAndroid 17配信開始は確認できていない。国内の利用者は、Sonyおよび各通信事業者が案内する機種別のアップデート情報を確認する必要がある。
今回の更新により、Xperia 1 VIIIは写真や動画の撮影を重視した従来の特徴に加え、外部ディスプレイを使った作業端末としての用途を広げる。Xperia 1 VIとXperia 1 VIIもAndroid 17への更新後にデスクトップモードへ対応する予定で、既存機種にも外部画面を活用する新たな選択肢が加わる。
元記事: Android 17 Arrives on Xperia 1 VIII with Desktop Mode and Camera Overhaul
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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