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3400匹のガラガラヘビとショーランナー交代を克服 Paramount+『Dutton Ranch』が記録的ヒット

(Paramountplus.com)[写真拡大]
Paramount+のオリジナルシリーズ『Dutton Ranch』シーズン1は、記録的な視聴回数を獲得した一方、その制作の裏側は過酷を極めた。猛暑や氷嵐、3,400匹のガラガラヘビに加え、クリエイターのテイラー・シェリダンが脚本家チームに参加しないという大きな制作体制の変更にも見舞われた。現在は新たなショーランナーを迎えてシーズン2の準備が進められており、Screen Rantによれば、撮影は2027年2月に始まる予定だ。
■猛暑と氷嵐:テキサス北部での過酷な撮影
『Dutton Ranch』シーズン1は、1話当たり平均1,330万回の視聴を記録し、Paramount+史上最大のオリジナルシリーズデビューとなった。しかし、リップ・ウィーラー役のコール・ハウザーは、この成功がどれほど困難の末にもたらされたものだったかを明かしている。People誌が新たに公開したインタビューでハウザーは、テキサス北部での9か月にわたる制作の舞台裏について語った。現場は41.1℃(106℉)の猛暑に見舞われ、氷嵐によって4日間撮影が中断し、専門の捕獲スタッフがロケ地から3,400匹のガラガラヘビを回収した。しかも、『イエローストーン』のクリエイターであるテイラー・シェリダンは脚本家チームに参加していなかった。
それでも同作は記録的な成果を収め、新ショーランナーのベンジャミン・カヴェルを迎えてシーズン2へ進む。近年のテレビ制作における、異例のサバイバルストーリーの一つと言える。
『Dutton Ranch』の撮影は2025年8月から2026年3月にかけて行われた。主な撮影地はダラスの南約32kmに位置するフェリスで、このほかフォートワース、ダラス、ウェザーフォード、ミネラルウェルズ、ボイド、クレバーン、リオビスタなど、テキサス北部の各地がロケ地となった。『イエローストーン』の舞台だったモンタナ州の風景からテキサス北部へ移ったことで、ベス・ダットンとリップ・ウィーラーの物語は新たな架空の土地へと展開した。同時に、キャストとスタッフは現実の厳しい自然環境にさらされ、制作のあらゆる局面で試されることになった。
『イエローストーン』で長年撮影監督を務め、『Dutton Ranch』では監督兼製作総指揮を務めたクリスティーナ・アレクサンドラ・ヴォロスは、People誌に対し、撮影第1週の気温は約41.1℃だったと語っている。リップ・ウィーラーを演じる際、普段は約11kg(25ポンド)増量するというハウザーは、猛暑の中で体重を維持するのに苦労した。「体重を維持しようとしていた」とハウザーはPeople誌に語った。「普段なら25ポンドほど増やすのだが、維持するのが大変だった。汗で落ちてしまったんだ」
冬が訪れても、状況は楽にならなかった。撮影終盤には氷嵐がテキサス北部を襲い、制作は完全にストップした。「3月に撮影を終えたが、氷嵐のため4日間中断した」とヴォロスはPeople誌に語った。約8か月の撮影期間にスタッフが経験した天候の幅広さを、ヴォロスは「あらゆる天気の絵文字」と表現している。
エピソード9の撮影が終わる頃には、全員が疲労困憊していた。ハウザーはPeople誌に対し、「エピソード9の最後には、誰もが一息ついて家に帰り、休んで、次の年に備えたいと思っていたはずだ」と語っている。
■3,400匹のガラガラヘビとの戦い
テキサス北部の牧場地帯は、モンタナ州での撮影では想定されなかったであろう、もう一つの危険をもたらした。ガラガラヘビである。2026年5月、共演者のケリー・ライリーとともに『The Kelly Clarkson Show』に出演したハウザーは、約8か月の撮影期間中、専門の捕獲スタッフが撮影現場から3,400匹の爬虫類を回収したと明らかにした。Fox Newsによれば、夜間撮影のロケ地では、ヴォロス監督が40~50匹のガラガラヘビを発見したこともあった。その晩の撮影は中止され、作業再開は翌日以降に持ち越されたという。
キャストとスタッフの安全を守るため、現場では最大6人のヘビ捕獲スタッフが同時に作業した。ケリー・ライリーは『The Kelly Clarkson Show』で、その体験を次のように語っている。「現場には文字通り、常に6人ほどのヘビ捕獲スタッフがいるの。それでも私はピンヒールを履いて野原を走っている。『どうか、この辺りのヘビを全部捕まえてくれていますように』と祈るばかりだったわ」
ヴォロスはPeople誌に、「私たちのスタッフは本当に勇敢だ。キャストも本当に勇敢だ。すべてを乗り越えたが、決して簡単ではなかった」と語った。
■テイラー・シェリダン不在と予期せぬ制作体制の混乱
身体的に過酷な撮影環境と並行して、クリエイティブ面でも同様に難しい課題が生じていた。『Dutton Ranch』は、『イエローストーン』フランチャイズで初めて、シェリダン自身が脚本を執筆しなかった作品となった。シェリダンが『イエローストーン』全53話の大部分を単独または共同で執筆してきたことを考えると、これは同フランチャイズにとって大きな転換だった。
ハウザーは、その不在がキャストにとって何を意味したのかを率直に語っている。「困難はあった。テイラーがいない中で、新しい脚本家や新しい監督、新しいスタッフと仕事をしなければならず、すべてが変わっていた」と、Film Inside NYCに語った。「以前から変わらずにいたのは、カーター役のフィン・リトル、クリスティーナ・ヴォロス、ケリー、そして私だけだった」
クリエイティブ体制の刷新に追い打ちをかけたのが、配信開始の数週間前に公になった舞台裏の人事だった。シリーズを企画し、シーズン1のショーランナーとして全9話を執筆したチャド・フィーハンは、『Dutton Ranch』が配信される前にシリーズを離れた。Puckの報道と、その後の複数の報道によれば、フィーハンの降板は、キャストや、テイラー・シェリダン、101 Studios代表のデヴィッド・グラッサーを含む主要関係者との緊張関係の後に起きたという。
牧場獣医エヴェレット・マッキニー役に起用されたエド・ハリスも、後に自身の不満を公にした。ハリスは、ベス、リップ、敵役のビューラ・ジャクソンと並ぶ主要人物の一人になると説明されていたという。「出演契約を結ぶ前に、このシーズンがどのような内容で、私の役が何をするのか、そして私が4人の主要人物の一人だということについて、かなり詳しく説明を受けた」と、ハリスはVarietyに語った。「しかし、実際にはそうではなかった」。ハリスは制作途中で代理人に、何としてもこの作品から降板させてほしいと伝えたという。事前に聞いていた役柄と実際の扱いが異なっていたと感じていたためだ。
ただしハリスによれば、シーズン2では自身のキャラクターの物語が拡大する予定で、引き続き同作に出演する。
■記録的ヒットがもたらした成果
ハウザーによれば、結果として、その苦労には見合う価値があったようだ。『Dutton Ranch』はParamount+史上最大のオリジナルシリーズデビューとなり、配信開始から最初の7日間で世界累計1,290万回の視聴を記録した。これは、2026年3月に最初の10日間で800万回の視聴を記録した『The Madison』を含め、Paramount+における過去のオリジナルシリーズの配信開始記録を上回る数字だ。
同作はシーズン1全体でも1話当たり平均1,330万回の視聴を記録し、5月の配信開始以降、毎週Paramount+の世界ランキングで首位となった。Deadlineによれば、Paramount Networkで放送された2話連続のプレミアは290万人が視聴し、2023年以降では最大のケーブルテレビシリーズ初回放送となった。
Paramountによれば、Rotten Tomatoesでは批評家スコア88%を記録し、「Certified Fresh」の認定を受けた。
「全体として、シーズンを通じて大変だったと思う」とハウザーはPeople誌に語った。「しかし、最後には大きな手応えがあった。視聴者にも批評家にも気に入ってもらえた。『Dutton Ranch』をできる限り良い作品にし続けるのが待ちきれない」
■新ショーランナー就任とシーズン2への展望
2026年6月に『Dutton Ranch』のシーズン2制作が決定すると、Paramountは新たなクリエイティブ体制の構築に動いた。6月下旬、The Hollywood Reporterは、ベンジャミン・カヴェルがシーズン2のショーランナーに就任すると報じた。
カヴェルは、キャラクターを軸に複数の登場人物を描く西部劇に適した経歴を持つ。『Justified』に6シーズン携わり、最終的には製作総指揮を務めたほか、『Homeland』でも脚本を担当した。また、CBS/Paramount+のミリタリードラマ『SEAL Team』の企画者であり、同作は7シーズン制作された。スティーヴン・キングの小説を原作とするParamount+のリミテッドシリーズ『The Stand』では共同企画を担当し、直近では、同じくキングの小説をMGM Plus向けに映像化した『The Institute』を企画した。
ハウザーは新体制への期待を率直に語っている。「ベンジャミン・カヴェルという素晴らしい新ショーランナーを迎え、すでに彼と話をしている。彼はとても特別な人物だ。私だけでなく、ベス役のケリー・ライリー、カーター役のフィン・リトル、そして番組全体にとって未来は明るいと思う。本当に素晴らしい次の一歩になるだろう」と、People誌に語った。
シーズン1の脚本家チームに参加していなかったシェリダンも、今後はより積極的に関与する可能性がある。ケリー・ライリーはThe Hollywood Reporterに対し、シーズン2についてシェリダンとの話し合いがすでに始まっており、本人も関与を望んでいると語った。「次のシーズンがどうなる可能性があるか、今は彼とも話している。彼も関わりたいと考えている」
Screen Rantによれば、シーズン2の撮影は2027年2月に始まる予定で、撮影開始の数か月前から脚本家チームが本格的に動き出すとみられる。シーズン1最終話ではカーターがカルテルに誘拐されるクリフハンガーが描かれ、カヴェルとシェリダンが物語を展開する明確な土台となった。ハウザーも、カーターを連れ戻すことがベスとリップにとって最優先だと認めている。「何より重要なのは、私たちの子供を取り戻すことだ」と、The Hollywood Reporterに語った。
シーズン1は現在、Paramount+で配信されている。
■注目ポイントQ&A
●『Dutton Ranch』のショーランナーがシーズン間に交代したのはなぜですか?
シリーズを企画し、シーズン1の全9話を執筆したチャド・フィーハンは、ケリー・ライリーやコール・ハウザーらキャスト、テイラー・シェリダン、101 Studios代表のデヴィッド・グラッサーとの緊張関係が報じられた後、配信開始前に降板しました。ライリーとハウザーは同作の製作総指揮も務めています。フィーハンは引き続き企画者としてクレジットされています。Varietyによれば、2026年6月下旬に『Justified』や『SEAL Team』で知られるベンジャミン・カヴェルが後任に決まりました。
●『Dutton Ranch』はParamount+史上最大のオリジナルシリーズなのですか?
Paramount+の内部指標によれば、その通りです。『Dutton Ranch』シーズン1は、各話の配信開始後7日間の視聴データに基づき、1話当たり平均1,330万回の視聴を記録しました。これはParamount+のオリジナルシリーズとして過去最高です。また、2026年5月15日の配信開始以降、毎週同サービスの世界ランキングで首位となりました。
●今後、テイラー・シェリダンは『Dutton Ranch』により深く関与する予定ですか?
キャストの発言によれば、シーズン1より関与が深まる可能性があります。ケリー・ライリーはThe Hollywood Reporterに対し、シェリダンがシーズン2の物語作りへの関与を望んでいると語りました。シェリダンはシーズン1の脚本家チームには参加しておらず、同作は『イエローストーン』ユニバースで初めて、シェリダンが脚本を執筆せずに制作された作品となりました。新ショーランナーのベンジャミン・カヴェルは、『Justified』や『SEAL Team』などを手掛けています。
●『Dutton Ranch』シーズン2の撮影はいつ始まりますか?
Screen Rantによれば、シーズン2の撮影は2027年2月に始まる予定です。脚本家チームは2026年末までに作業を開始するとみられています。シーズン2の正式な配信開始日は発表されていません。シーズン1の約8か月という制作期間を踏まえると、2027年後半または2028年初頭の配信開始が有力と考えられますが、これは正式発表ではなく、制作スケジュールに基づく推測です。
元記事: Dutton Ranch Survived 3,400 Rattlesnakes and a Showrunner Exit to Break Streaming Records
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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