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競売から買取にビジネスモデル転換 カチタス「中古再生不動産首位」
カチタス(8919、東証プライム)。地方圏を主体に中古戸建再生事業を展開。業界トップ。
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久方ぶりに覗いて見ようかなと思ったのは「ビジネスモデルが変ったカチタスのいまを、確認したい」からだった。まず収益動向を確認。
2020年3月期「10.6%増収、11.2%営業増益、54円配」。以降は「8.6%増収、12.1%増益、29.5円配(1対2株式分割を勘案すると増配)」-「3.6%増収、15.7%増益、33.5円配」-「19.8%増収、7.1%増益、49円配」-「4.4%増収、9.9%減益、54円配」-「2.2%増収、12.2%増益、56円配」。今3月期は「13.9%増収(1475億円)、25.2%増益」計画。
新築マンション価格上昇/中古マンション価格上昇が進むなか、中古戸建再生住宅が人気化/2桁増益という流れとなっている。
カチタスの入り口は1998年「不動産競売物件落札・リフォーム後に販売」というビジネスを、当時の本社:群馬県を初めに地方の戸建に事業領域を全国展開したことだった。2006年度には販売件数約4200件に達していた。
そんなカチタスの転換は、2007年のリーマンショック後の不況。対応策として「中小企業金融円滑化法」が執られた。結果、競売物件が減少した。経営環境が悪化したカチタスは2012年、ファンドの傘下入りとなった。経営者も現代表の新井健資に交代。「競売物件」から「買取物件」にビジネスモデルが変更された。
よく、こんな指摘が聞かれる。「大手ハウスメーカーは何故、参入しないのか」「中小住宅企業は、手を出さないのか」。斯界に明るいアナリストは前者を「市場規模からして商売にならない」、後者を「瑕疵等への対応が現実、難しい」とする。
事実、再生物件の販売件数では地方の再生戸建中軸のカチタスが1位。三大都市圏の投資用中古マンションを主に取り扱うレジデンシャル不動産が2位。
新ビジネスモデルへの転換に合わせ「新カチタス」はニトリHD(9843)と業務提携(後に業務資本提携。現在ニトリHDは34%近い株式を保有する筆頭株主)。2017年9月に発信されたリリースには、業務提携に関しこう記されている。
「カチタスが販売する一部の住宅にニトリの家具・インテリア商品を設置し・・・」「一部のニトリ店舗内にカチタスの(営業)窓口を設置する共同店舗を・・・」「商材の共同仕入れ体制を構築」。
本稿作成中の株価は3300円台。2017年12月12日(上場)後の修正済み株価パフォーマンスは4倍弱。IFIS目標平均株価は3400円。さて・・・ (記事:千葉明・記事一覧を見る)
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