ブックオフなどリユース企業の月次が好調に推移 売れている背景は?

2026年2月10日 13:49

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●リユース企業の月次が好調に推移している

 ブックオフグループホールディングス(9278 東証プライム)は5日、2026年1月の月次売上高を発表した。既存店売上高が前年同月比114.3%、全店売上高が同114.0%といずれも2ケタ伸長している。2026年5月期(2025年6月~2026年5月)においては、既存店ですべての月が前年比増収、全店で7月以降7カ月連続増収と好調だ。

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 この傾向はトレジャーフォクトリー、まんだらけ、テイツーなどほかのリユース企業でも同じような推移が見られる。売れてる背景には何があるのだろうか。

●リユース商品が売れてる背景とは

 直近の月次報告全店売上高で、トレジャーファクトリーが前年同月比115.3%(2026年1月)、まんだらけが同101.8%(2025年12月)、テイツーが同118.0%(2026年1月)といずれも好調に売上を伸ばしているが、それには以下のような理由が考えられる。

 1つは物価高に起因する実質賃金の低下で、リユース商品の需要が高まっていることである。中古・リユースビジネスに関する総合サイト「リユース経済新聞」の推計によると、2024年の市場規模は前年比4.5%増の3.3兆円に達したという。2009年以降15年連続で拡大している。

 2つめの理由は、「不要になった物を売って新しい物を買う」というライフスタイルが定着したことだ。上記で挙げたような手軽に売りに行けるチェーン店が増えたことで、リサイクル型の社会が定着しつつある。

 これはまだ使える物を欲しい人に買ってもらうことで、SDGs(持続可能な開発目標)の推進にも貢献できる。

 加えてもう1つの要因として、オンラインビジネスの進展が挙げられる。現在はリユース各社も店舗営業だけでなく、オンラインでの販売が一定の部分を占めるようになった。オンライン販売も月次に含まれるため、売上高の伸長に貢献しているのだ。

●リユース各社の株価水準は?

 リユース各社の株価水準を確認しておこう。株価データは2026年2月9日終値換算とする。

・ブックオフグループホールディングス
 株価1,626円 配当利回り1.85%(会社予想、以下同)、PER12.97倍(会社予想、以下同)、PBR1.51倍(実績、以下同)

・トレジャーファクトリー
株価1,704円 配当利回り2.29%、PER13.28倍、PBR3.39倍

・まんだらけ
株価342円 配当利回り0.29%、PER7.97倍、PBR0.94倍

・テイツー
株価146円 配当利回り2.74%、PER13.25倍、PBR1.42倍

 リユース企業の業績は比較的安定していることから株価の急騰は望みづらいが、PERで見ると各社割安な水準にある。

 また配当利回りはやや物足りないように感じるものの、各社とも買物券や買取金額アップ券などの株主優待が付くため、利用の仕方で実質利回りはさらに高くなる。

 趣味を活かした投資先としては面白いかもしれない。(記事:丸山優太郎・記事一覧を見る

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