福岡のマリノアシティ跡地、三井アウトレットパーク福岡が着工 2027年春開業へ

2025年11月6日 14:04

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三井アウトレットパーク福岡の完成イメージ(三井不動産発表資料より)

三井アウトレットパーク福岡の完成イメージ(三井不動産発表資料より)[写真拡大]

  • 計画の位置図

 三井不動産と福岡地所は、福岡市にあったアウトレットモール「マリノアシティ福岡」跡地で、新アウトレットモール「(仮称)三井アウトレットパーク福岡」(西区小戸)の建設に着手した。既存施設のリニューアルと新施設の建設により九州最大となる約200店を集める計画で、2027年春の開業を目指している。

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 約8万5,000平方メートルの敷地に、鉄筋コンクリート2階建て延べ約4万3,800平方メートルの商業棟、鉄骨6階建てと4階建て合計延べ約3万7,400平方メートルの立体駐車場棟を新設する。既存施設をリニューアルする鉄骨4階建て延べ約2万4,700平方メートルの商業棟、鉄骨4階建て延べ約1万1,900平方メートルの立体駐車場棟と合わせ、約11万7,800平方メートルの延べ床面積を確保する計画。

 店舗はインターナショナルショップからセレクトショップ、スポーツ、アウトドア、キッズまで幅広い物販店を集めるほか、飲食ゾーンを設ける。海辺の広場には各種イベントで利用可能なステージを設置する。新築施設には太陽光発電や省エネ設備を採用し、二酸化炭素排出量の削減も進める。

 マリノアシティ福岡は、九州初の本格的なアウトレットモールとしてエフ・ジェイ都市開発(現福岡地所)が2000年、博多湾に面したマリナ通り沿いに開業した。2004年と2007年に増築され、約8万1,000平方メートルにピーク時で約160店が出店していた。

 しかし施設の老朽化が進む中、2018年に「MARK IS 福岡ももち」、2022年に「ららぽーと福岡」など周囲に大型商業施設が相次いで誕生し、競争が激化した。集客力を高めて生き残るには施設の大幅刷新が必要として、三井不動産と連携して三井アウトレットパークへの建て替えを計画していた。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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