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5月の外食市場規模は3137億円、2カ月連続増で新型コロナ前に近づく
ホットペッパーグルメ外食総研が5月の外食市場規模を発表。新型コロナ前比は96.9%と過去最大の回復となるなど、外食市場が好調に推移していることが分かった。
【前月は】4月の外食市場規模は3040億円、2カ月ぶり前年上回る 業態や男女別は増減分かれる
■外食市場は2カ月連続で前年上回る
1日、ホットペッパーグルメ外食総研が5月の外食市場調査を発表した。外食市場規模は前年同月比175億円増の3,137億円となり、2カ月連続で前年同月を上回った。新型コロナ前の2019年比は96.9%となり、4月の88.7%から8.2ポイントと大きく改善しただけでなく、新型コロナ禍以降で最大の回復となった。
個別の指数では、外食実施率は同0.6ポイント減の68.6%、外食頻度は同0.22回増の3.97回、外食単価は同32円増の2,924円。
圏域別の市場規模は、首都圏が同176億円増の2,026億円、関西圏が同13億円増の778億円、東海圏が同14億円減の333億円だった。
■外食実施率と外食単価は増減が分かれる
外食実施率と外食単価は性別や年齢層で増減が分かれた。外食実施率でプラス幅が大きめだったのは、20代女性が79.8%(前年同月比:3.3ポイント増、以下同じ)、60代女性が65.1%(3.4ポイント増)など。反対にマイナス幅が大きめだったのは30代男性が69.6%(3.5ポイント減)、50代女性が62.8%(2.2ポイント減)など。
外食単価でプラス幅が大きめだったのは、40代男性が2,897円(261円増)、40代女性が3,107円(335円増)など。反対にマイナス幅が大きめだったのは、50代男性が3,059円(171円減)など。
■16業態中13業態で前年上回る
業態別市場規模は16業態中13業態で前年同月を上回った。プラス幅が大きめの業態は、中華料理店(5月の市場規模:250億円、前年同月比:24億円増、以下同じ)、その他の各国料理店(47億円、15億円増)、ファミリーレストラン・回転すし等(256億円、24億円増)、ラーメン・そば・うどん・パスタ・ピザ等の専業店(167億円、15億円増)、居酒屋(617億円、48億円増)など。
一方で前年同月を下回った業態は和食料理店482億円(18億円減)、お好み焼き・鉄板焼き等の専業店(47億円、6億円減)、すき焼き・しゃぶしゃぶ・おでん等の専業店(54億円、3億円減)の3業態だった。
新型コロナ前比では、食事主体業態は103.6%で4月の92.5%から11.1ポイント増。飲酒主体業態は86.1%で同81.0%から5.1ポイント増。軽食主体業態は98.7%で同109.2%から10.5ポイント減だった。(記事:県田勢・記事一覧を見る)
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