値もいいが味もよし 淡路産にこだわった「ごちそう缶詰」を非常食として如何か!?

2023年9月14日 08:11

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『ShimaCan』の中身。左から、地魚のブイヤベース、淡路牛カレー、えびすもち豚のプルーン煮。(画像: Go-Riverの発表資料より)

『ShimaCan』の中身。左から、地魚のブイヤベース、淡路牛カレー、えびすもち豚のプルーン煮。(画像: Go-Riverの発表資料より)[写真拡大]

  • 『ShimaCan』6缶セット。

 9月1日前後の紙誌には、関東大震災に関する記事が溢れた。中で興味深く接したのは読売新聞オンラインの『ブルボン(東証スタンダード)誕生、キッカケは関東大震災・・・災害時に「あってよかった」企業でありつづけたい』と題する記事。

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 そして知人でフリーランスの立場で複数の企業の広報・PRを担っている女性からの、『9月1日の「防災の日」に向けて非常食に関する調査を実施 「非常食を食べずに捨ててしまったことがある」が55%に~日常でも非常時でも食べることのできる「フェーズフリー」の考え方が大切に~』というニュースリリースである。

 ブルボン(旧北日本製菓)の創業は1924年11月。関東大震災の翌年である。創業者で初代社長の吉田吉造氏は新潟県柏崎市で、ビスケットの製造を手掛けていた。大震災を契機にビスケット工場は関東近郊にしかなく、地方への供給が止まってしまったことに心を痛めた。

 「地方にも菓子の量産工場が必要だ。栄養価があり保存が必要だ」と考えビスケットの製造を始め、全国に供給した。「災害に役立つ企業」が、ブルボンの原点になった。是非はともかく南京総攻撃を開始した1937年には、乾パンを陸軍に納入もしている。

 知人の女性から届いたリリースは兵庫県洲本市で生まれた、Go-Riverという企業が18歳以上の男女:300人を対象に8月9日に行ったインターネット調査の結果だ。こんな結果が出たという。

 ★「非常食を食べずに捨ててしまったことがある」という回答の割合は、55%。

 ★その理由としては「賞味期限/消費期限が過ぎてしまった」、が最多。次いで「商品が美味しくなさそうだった」が次点。

 ★日常でも非常食を食べる「フェーズフリー」の認知度は20%。

 女性に問うた。「非常時・災害時に食べるものに“美味しいもの”なんてあるの」「フェーズフリーなんて認識は僕も持ち合わせていないが」と。「待っていました」とばかりに、こんな答えが返ってきた。

 「Go-Riverでは淡路島の山海の幸をふんだんに使用した『ごちそう缶詰:ShimaCan(シマカン)』をクラウドファンディング方式で販売した。目標額の1171%に達する反響だった。そんな中でシマカンを非常食にしたいとする声が多く寄せられた」。

 ホームページを覗いてみた。非常食セットの項目があった。48缶セット:7万762円。高い。が「淡路牛カレー」「えびすもち豚のプルーン煮」etcがその缶詰セットの中身。周知のように未開封の缶詰の賞味期限は3年~5年。ちなみに私の好きな酒肴:サバ味噌煮(キョクヨウ)は3年。缶詰は非常食としては保存に適している。かつ「こだわりの味」缶となると・・・いささか値は張ってもと思うが如何か!?(記事:千葉明・記事一覧を見る

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