パナソニック、広域照明をクラウドで管理するサービス提供 自治体向けに

2022年10月18日 11:16

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「YOI-en(ヨイエン)」の利用イメージ(画像: パナソニックの発表資料より)

「YOI-en(ヨイエン)」の利用イメージ(画像: パナソニックの発表資料より)[写真拡大]

 パナソニック エレクトリックワークス社(大阪府門市)は14日、広域での照明演出ができるクラウドサービスの提供を開始した。サービス名は「街演出クラウド YOI-en(ヨイエン)」。自治体やデベロッパー向けに開発した。

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 パソコンからインターネット経由で照明の制御が可能。演出用のケーブルを設置できない道路を跨いだ広域や、多拠点を連動させた照明演出ができることが特徴だ。クラウド上でコンテンツを選択するだけで、照明演出が行える。

 まずは春夏秋冬をイメージしたシーズンカラーと、人に「滞留」や「回遊」を光で働きかける「アフォーダンスライティング」のコンテンツから開始する。今後は順次、利用できるコンテンツを増やしていく予定だ。

 リアルタイムでの操作以外に、指定日時に定めた演出が行えるカレンダー機能や、照明器具に不具合が出た場合の通知機能も持つ。

 導入第1弾は、11月18日に京都の平安神宮でスタートする夜間参拝イベント。ネイキッドが運営する、リアルとメタバースの次世代型アートプロジェクトの一環で開催される。パナソニックは協力企業として、平安神宮の照明演出のサポートを行う予定だ。

 地域活性化や地方創生を目的に、官民連携の街づくり計画が日本各地で進められている。賑わい創出のために、スポーツ施設や公園など中心施設から周辺地域への送客や、地域一体でのイベント開催が重視されているが、手間やコストが課題となっていた。

 YOI-enを利用すれば、開催の都度専門業者に依頼することなく、施設運営者自身でパソコンから簡単に照明演出が行えるようになる。そのため継続的に簡便に演出を実施することが可能だ。

 パナソニックは機器導入から照明演出の企画提案、シミュレーションまで幅広く支援を行う。今後もコンテンツ追加やアップデートを継続的に行い、導入施設や自治体のサポートを行っていくと言う。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る

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