住友生命、産後うつ防ぐサービスの実証実験 コミュニケーションロボを活用

2022年9月16日 16:41

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サービスの概要(画像: 住友生命保険の発表資料より)

サービスの概要(画像: 住友生命保険の発表資料より)[写真拡大]

 住友生命保険(大阪府大阪市)は15日、産後うつを防ぐサービスの実装に向けた実証実験をはじめると発表した。国立成育医療研究センターと共同で研究を行う。実験開始に伴い、協業先で子育て支援プラットフォームの開発を行うトモイクに出資も行った。

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 国立成育医療研究センターで出産予定の希望者を2つのグループに分け、一方に子育てに関するサービスを体験してもらう。それぞれの育児中の夫婦について、精神状態がどうなるかを調査する。

 体験してもらうサービスは、ユカイ工学のコミュニケーションロボット「BOCCO emo」と、子育てサポートアプリ。BOCCO emoは感情表現豊かなコミュニケーションロボットで、音声メッセージの送受信や天気情報の配信などが行える。

 BOCCO emoの活用により、子育て中の不安や孤独を軽減し、夫婦間のコミュニケーションが円滑になることを期待している。

 今回の実証実験では、コンテンツとしてオンラインカウンセリングや、健康医療相談なども取り入れる。

 BOCCO emoを通して育児に関する相談をすれば、アドバイスが送られ、育児記録もつけられる。それらの情報は、アプリを通して母親と父親で共有できる仕組みだ。

 コンテンツ拡充のために、オンラインカウンセリング事業を行うcotreeと、健康医療相談が行えるヘルスケアアプリを開発したヘルスケアテクノロジーズをパートナーとして迎えた。

 日本産婦人科医会によると、産前産後の母親の10人に1人はうつ病の可能性があると推計されおり、近年は父親の産後うつにも注目が集まっている。コロナ禍がこうした傾向を後押ししていることもあり、産前産後の両親のメンタルヘルスケアは重要な課題として認識されはじめている。

 両親のうつは虐待や育児放棄につながる恐れもあるため、住友生命は「産後うつを未然に防ぎ、明るい子育て生活を応援する」をコンセプトにサービスを検討。三菱総合研究所が主催する未来共創イニシアティブに参加し、トモイクやユカイ工学と研究を進めている。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る

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