持ち家の地震保険や火災保険、防災の日を前に補償内容の再確認を

2022年8月22日 07:50

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 SBIいきいき少額短期保険は18日、9月1日の防災の日にあわせて、持ち家(戸建て、マンション)居住者を対象に実施した「地震や防災に関するアンケート調査」の結果を公表した。調査は、全国の持ち家に居住している20歳以上を対象に実施し、1,114名から回答を得た。

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 調査では、最も不安に感じている災害は「地震・津波」で、全体の6割近くだった。次に「豪雨・洪水・土砂崩れ」などが多く、全体の4割近くを占めている。

 不安に思う地震や豪雨等に備えるために、自宅で災害用の食料や水の準備をしている人は5割程度であり、特に備えをしていないと答えた人が約3割だった。これらのことから、災害への不安を感じつつも、実際の備えは万全ではない場合が多いことがわかる。

 地震への備えとして、地震保険や各種火災保険等で備えているのは約7割であり、3割ほどが特に備えていないと回答している。さらに、現在保険等に加入している人のうち、今の補償では不十分ではないかと感じている人も約4割という結果だった。

 内閣府の調査では、持ち家世帯の火災保険加入率は約82%(2015年度)であり、ほとんどの世帯で何らかの備えをしていることがわかる。ただし、その補償内容が自身の環境にとって適正かどうかは不安な場合も少なくないようだ。豪雨災害や地震などは、いつどこで起こるかわからない。そのため、保険の本質である「万が一に備える」ということを、防災の日を前に見直してみてはどうだろうか。

 火災保険の確認ポイントのひとつとして、補償範囲が現在の希望に添っているかどうかという点がある。たとえば、豪雨災害に関して不安を覚えているにもかかわらず、水災が補償外になっていないだろうか。また、保有している自家用車への水災被害は火災保険の対象にはならず、自動車保険に車両保険特約を付加している場合に対象となる点も覚えておきたい。地震保険が付帯されているかどうかも、チェックしておきたいポイントだ。

 火災保険加入時から時間が経っている場合で、加入時の状況をよく覚えていない契約者も少なくないだろう。保険会社のWebサイト等で加入している補償内容を知ることもできるが、それでも不明点がある場合には保険会社の問い合わせ窓口へたずねてみる方法もある。自身の資産を守るためにも、加入している火災保険について定期的な見直しや内容確認は日ごろから行っておきたい。(記事:大野 翠・記事一覧を見る

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