テスラ、EV5万4000台をリコールへ 運転支援機能で一時停止を無視

2022年2月4日 16:46

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記事提供元:スラド

nagazou 曰く、 米高速道路交通安全局(NHTSA)はTesla製のEV、約5万4000台の車をリコールすると発表した。対象となるのは一部の2016から22年型の「Model S」、「Model X」、2017から22年型「Model 3」、2020から2022年型「Model Y」。同社は自動運転ソフトウエア機能を FSD (Full Self Driving:完全自動運転) ベータ版として提供しているが、各紙報道によれば、一時停止の標識のある交差点で車が完全に停止しないまま通過する可能性があるなどの問題が指摘されたという(ロイターEngadget読売新聞日経新聞)。

NHTSA側が問題にしたのはFSDの「ローリングストップ」と呼ばれる機能。昨年末にFSDのバージョン10.3で追加された「Assertive Mode」に、一時停止標識でも完全停止せず、最大5.6mph(約時速9km)で通過することがあるという。NHTSAは「ローリングストップが許される州があるとは聞いたことがない」としてリコールに至ったようだ。Tesla側はこの機能でけが人や事故が発生していないとしているが、NHTSAとの話し合いの末、リコールに同意したとしている。

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