子どもを勉強好きにさせる家庭での学習方法

2021年11月30日 07:46

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 勉強はつまらない、受験勉強は我慢してやるもの。そういった固定概念を持ってはいないだろうか。しかし、世の中には勉強を楽しみながら進んでやっている子どももたくさんいる。勉強好きな子どもに育てるためには家庭での学習環境が何よりも大切だ。今回は子どもが進んで勉強をするようになる家庭での取り組みについて考えていこう。

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■勉強好きな子どもは探求することを楽しんでいる

 子どもは生まれ持って探求することが大好きだ。探求とは、この世にある法則を見つけ出したり、これから何が起きるのかであったりを考え続けることである。子どもが積み木や塗り絵に夢中になったり、どんどん新しい言葉を覚えいったりするのも、強い探究心があるおかげだ。勉強好きな子どもは、いつまでもこの「探求する力」を持ち続けていることが特徴である。

 学校での学びも探求型に変わりつつある。変化が激しく単純な労働は機械にとって変わられる時代からは、答えのない問いを考え続ける力が必要だからである。この探求する力は答えのある問題を解く力の土台にもなるため、受験問題を解く時にもとても重要になってくる。ただ探求する力は身につけるのに時間がかかるため、受験から遠い小学生や中学1年生くらいが身につけるチャンスだ。

■正しい答えを出すことに拘らない

 学校の宿題やドリルは正解があるものがほとんどだろう。しかし、正しい答えを導き出すことに拘ると、探究心が薄れ勉強がつまらなくなる。そこで、まずは正しい答えを出すことに拘らずに、どう考えたのかを大切にしてみよう。正しい解き方をしていなくても気にせず、好きなだけ探求させてあげるのが良い。

■手助けは最小限に!子どもにたくさん考えさせる

 探究型の学びの中で大人の役割は、答えを教えてあげるのではなく一緒に考えることである。正しい解き方でなくても「違うよ」と言うのはグッと堪えて、見守ってあげたり、「この時はどうかな?」などと一緒に考えてあげるのだ。子どもが正しい答えを出せたかどうかでなく、どう考えたのかに興味を持ってあげよう。

 例えば、子どもの漢字の書き方が間違っていたとしよう。すぐに「書き順が違うよ」と言うのではなく、しばらくは見守ってあげたい。そのうち「もっと綺麗に書けるようにするには、どうしたらいいかな」などと子どもが興味を持ってくれるのを待とう。その時に「書き順を守ると綺麗に書けるよ。一緒に練習しよう!」などと声を掛けられると良い。(記事:双風サキ・記事一覧を見る

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