京王電鉄が下北沢の高架下に商業施設「ミカン下北」、2022年3月開業へ

2021年11月11日 08:03

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ミカン下北の完成イメージ。上2つはA街区、左下はC街区、右下はE街区のイメージ。(京王電鉄発表資料より)

ミカン下北の完成イメージ。上2つはA街区、左下はC街区、右下はE街区のイメージ。(京王電鉄発表資料より)[写真拡大]

 京王電鉄は東京都世田谷区北沢の京王井の頭線高架下で、新たな商業施設「ミカン下北」を2022年3月に開業する。5つの街区にそれぞれ2~5階建ての施設を建設し、物販、飲食、サービスなど20店を集める。世田谷区とも連携し、区立図書館所蔵資料、書籍の予約、貸し出し、返却に特化した図書館カウンターも設ける。

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 ミカン下北の名前は「未完成」という言葉にかけたもので、AからEの5つの街区に分けて開発する。このうち、京王サイクルパーク下北沢と名づけた370台収容の駐輪場があるC街区だけが2019年、ひと足早く開業している。

 A街区は5階建て延べ約2,800平方メートルで、シェアラウンジを併設した「TSUTAYA ブックストア」、下北沢の人気店「東洋百貨店」など11店。2階建て延べ約480平方メートルのE街区は下北沢発祥の眼鏡ブランド「Zoff」、図書館カウンターなど4店が登場する。

 B街区は5階建て延べ約1,200平方メートルで、1店とオフィス、駐輪場。D街区は2階建て延べ約250平方メートルで、4店が入居する。B街区は開業が2022年夏になる見通し。

 図書館カウンターは「本棚のない図書館」をキャッチコピーにし、区立図書館蔵書の予約、貸し出し、返却に特化した施設。世田谷区内では二子玉川、三軒茶屋に次ぐ3カ所目となる。京王電鉄は図書館利用者の利便性を高めるとともに、商業施設に一定の集客効果が出ると期待している。

 このほか、下北沢最大級のワーキングプレイスとするため、コワーキングスペースに加え、2~10人程度が利用できるスモールオフィスを用意。スタートアップやベンチャー企業を誘致する。ラウンジやテラススペースも備え、入居企業が自分に合った働き方を選択できる環境にする。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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