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ローソン、中国での店舗が4000を突破 2025年度目標の1万店に向けて出店加速
中国でオープンした「鬼滅の刃」とのコラボ店(ローソン発表資料より)[写真拡大]
コンビニエンスストア大手・ローソンの新店舗が10日、中国遼寧省瀋陽市にオープンしたことで、中国での出店店舗が4,000を突破した。中国に進出した日系コンビニでは店舗数が最多で、2025年度の目標として打ち出している1万店に向け、出店を加速している。
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ローソンは1996年、中国上海市政府から招聘を受け、現地に子会社の上海ローソンを設立して店舗展開を始めた。上海市で十分なノウハウを蓄積したあと、2010年以降は重慶市、大連市、北京市へ進出。さらに、2014年からは中国国内の各都市で地場小売り企業とフランチャイズ契約を結び、出店を加速してきた。
中国での店舗数は2003年1月に100店、2014年12月に500店、2017年2月に1,000店、2019年1月に2,000店、2020年10月に3,000店を超えている。人気アニメ「鬼滅の刃」とのコラボ店や昼食時のデリバリー強化、ローソンアプリでの販売促進、「悪魔のおにぎり」が中国でヒット商品になったことなどが追い風になっているという。
現在の店舗数は上海市とその周辺で2,092、重慶市で420、遼寧省で415、北京市とその周辺で278、湖北省で478、安徽省で152、湖南省で99、海南省で66。今後も各地で出店を進め、2022年度に6,000店、2025年度に1万店を目指している。
ローソンが中国での出店を加速する背景には、日本国内でコンビニが飽和状態に達しているうえ、コロナ禍の影響が長引いていることがある。これに対し、中国はコロナ禍からいち早く回復したうえ、進出の余地を残す地域が多い。
ローソンは2021年2月期の連結決算で営業総収入が前期比8.8%減と苦しんだが、中国を中心に展開する海外事業は好調で、初めて営業黒字を達成した。今後、予定通りに中国での店舗数を増やせば、日中関係や米中対立など政治面の悪影響を受けるリスクが高まるものの、国内事業の不振を挽回する大きな力になる可能性がある。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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