イオンの店舗にフジ初出店、愛媛のイオンタウン川之江がリニューアルオープンへ

2021年9月4日 16:18

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イオンタウン川之江のリニューアルオープンイメージ(イオンタウン発表資料より)

イオンタウン川之江のリニューアルオープンイメージ(イオンタウン発表資料より)[写真拡大]

 愛媛県四国中央市妻鳥町のイオンタウン川之江は、9月18日にリニューアルオープンすることになり、四国を地盤とするスーパーのフジがイオングループの店舗に初出店する。フジはイオングループのマックスバリュ西日本との経営統合に合意したばかり。経営統合を先取りした動きとみられる。

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 イオンタウン川之江は鉄骨平屋建て延べ約1万2,000平方メートルで、総賃貸面積約1万1,000平方メートル。1999年にジャスコ川之江ショッピングセンターとして開店し、その後イオンタウン川之江に名称を変更していたが、これまで以上に地域に寄り添うショッピングセンターとするため、リニューアルする。

 フジを核店舗に、四国初進出となるドラッグストアの「ウエルシア薬局」、四国中央市初出店の総合衣料の「イトウゴフク」、靴の「つるや」など11の専門店が新たに出店する。これにより総店舗数はATMを含めて16となる。

 フジの店舗は食品スーパーの「フジ四国中央店」。産直市野「エフ・マルシェ」を導入し、四国の生産者こだわりの卵、お茶、柑橘ジュースなどを販売する。精肉コーナーは伊予牛、鮮魚コーナーは旬の活魚など地元の素材にこだわった商品を並べる。

 フジは2018年、イオンと資本業務提携を結び、イオンが筆頭株主になっている。1日には、マックスバリュ西日本と、イオンの連結子会社となる共同持ち株会社を2022年3月に設立し、経営統合することを明らかにした。2024年3月には、両社が合併して統合新会社を設立する方針。

 中四国地方では人口減少とコロナ禍、インターネット通販拡大の中、スーパー、百貨店、ドラッグストアが業態を超えた激しい販売競争を繰り広げている。そこへ売上高8,700億円、店舗数510、従業員約3万2,000人の巨大企業が出現するわけで、業界再編の動きが一気に加速しそうだ。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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