弘前れんが倉庫美術館で「りんご前線」展、ウィン・エヴァンスのネオン彫刻や“出会い”から生まれる作品

2021年7月9日 18:18

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記事提供元:ファッションプレス

 青森の弘前れんが倉庫美術館では、2021年度 秋冬プログラム「りんご前線─Hirosaki Encounters」を、2021年9月18日(土)から2022年1月30日(日)まで開催する。

■“りんご”から広がる展覧会の第二部

 イギリスを代表する現代アーティスト、ケリス・ウィン・エヴァンスの新作を起点に、二部構成で展開される2021年度の展覧会。第一部の「りんご宇宙─Apple Cycle / Cosmic Seed」に続き、第二部の「りんご前線─Hirosaki Encounters」では、弘前ゆかりのアーティストの作品や、当地との出会いから生まれた作品を紹介する。

■6人のアーティストの作品を展示

 本展では、ケリス・ウィン・エヴァンスが弘前のりんごとの出会いに着想を得て制作した、巨大なネオン彫刻を第一部から継続して展示。さらに、弘前とさまざまな接点をもつアーティストの作品を、煉瓦倉庫を改修した美術館の展示空間に合わせて展示する。

■弘前との接点を展示空間に展開

 出品作家は、ウィン・エヴァンスに加え、小林エリカ、斎藤麗、佐野ぬい、塚本悦雄、村上善男ら。小説やマンガ、インスタレーションなどを幅広く手がける小林エリカは、弘前とゆかりの深い祖父や父の足跡を通して、過去や加増区の歴史、弘前での個人的な旅から発展させた展示を展開する。

 また、弘前出身の斎藤麗が、美術館の空間や弘前の風景に合わせてセラミックによる新作などを組み合わせたインスタレーションを展開するほか、洋画家の佐野ぬいは「原点」や「現在」、作家自身がかつて想像した「夢の美術館」などをキーワードに、展示を行う予定だ。

■“出会い”から生まれる可能性

 本展のタイトルにある「前線」とは、異なる気団の境界・交線で生じる大きな気象の変化、ないし運動の第一線などを意味する。本展ではこの言葉をキーワードに、さまざまな遭遇や対峙、交流から生まれる可能性を探るととも、弘前という地に固有な力や風土性にも光をあてる。

■展覧会概要

 2021年度 秋冬プログラム「りんご前線─Hirosaki Encounters」
会期:2021年9月18日(土)〜2022年1月30日(日)
会場:弘前れんが倉庫美術館
住所:青森県弘前市吉野町2-1
開館時間:9:00〜17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:火曜日(祝日の場合は翌平日、ただし11月23日(火・祝)は開館)、11月24日(水)、12月26日(日)〜1月1日(土・祝)
観覧料:一般 1,300円(1,200円)、大学生・専門学校生 1,000円(900円)
※( )内は20名以上の団体料金
※高校生以下、弘前市内の留学生、満65歳以上の弘前市民、ひろさき多子家族応援パスポートの所持者、障がい者と付添者1名は無料

〈参加アーティスト〉
小林エリカ、斎藤麗、佐野ぬい、塚本悦雄、村上善男、ケリス・ウィン・エヴァンス

【問い合わせ先】
弘前れんが倉庫美術館
TEL:0172-32-8950

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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