米国株見通し:伸び悩みか、雇用統計控え買い縮小

2021年7月1日 15:05

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記事提供元:フィスコ


*15:05JST 米国株見通し:伸び悩みか、雇用統計控え買い縮小
(14時50分現在)

S&P500先物      4,295.88(+7.38)
ナスダック100先物  14,556.88(+7.88)


グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅高、NYダウ先物は70ドル高。NY原油先物(WTI)は高値圏を維持し、本日の米株式市場は買い先行となりそうだ。


6月30日の取引で主要3指数はまちまち。ナスダックは下げに転じたが、S&Pは5日続伸、2日連続プラスのダウは210ドル高の34502ドルで取引を終えた。この日注目されたADP雇用統計は民間部門雇用者数が予想を上回り、正常化期待の買いが先行。住宅関連指標も強含み、買いを後押しした。また、原油高の上昇でエネルギー関連に買いが入り、指数の上昇に寄与。半面、長期金利は低下したが、ハイテク関連は利益確定売りに下押しされ、失速した。


今晩は底堅い値動きか。引き続き雇用関連指標にらみの展開。3週連続で予想を上回った新規失業保険申請件数は、前週分が減少に転じると予想される。また、ISM製造業景況指数の雇用指数は前月の伸びは鈍化したが、今回が堅調なら正常化を見込んだ買いが優勢となりそうだ。ただ、明日の雇用統計の改善に期待が高まるものの、内容を見極めようと買いは小幅にとどまる。また、指数は最高値圏で推移し、根強い利益確定売りが一段の上昇を抑制しよう。《TY》

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