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JR四国、香川の高松駅北側に商業施設建設へ 2023年度完成の予定
高松駅ビル(仮称)の開発予定地(JR四国発表資料より)[写真拡大]
JR四国は、香川県高松市浜ノ町のJR高松駅北側に、新商業施設の「高松駅ビル(仮称)」を整備する。5月に建設工事発注を官報で公告し、2023年度の完成を目指す。西牧世博社長が2020年末の記者会見で構想を打ち上げていたが、新型コロナウイルスの感染拡大で計画策定が遅れていた。
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建設予定地は以前、スーパーが営業していた広さ約5,200平方メートルのJR四国所有地。鉄骨4階建て延べ約9,000平方メートルの商業棟と、鉄骨地下1階、地上4階建て延べ約5,500平方メートルの駐車場棟を整備する。県都高松市の玄関口として「『時間』と『こと』を楽しみながら、『ここが目的地、出発地』となる施設」をコンセプトに人でにぎわう街の顔として開発を進める。
商業棟は1~3階が商業施設、4階が事務所と屋上広場となる。駐車場棟は地下1階と1階に約400台収容の駐輪場、2~4階に約160台収容の駐車場、1階に荷さばき場、店舗が入る。出店する店舗名はまだ公表されていない。
高松駅はかつて他の四国3県から列車が乗り入れ、本州と中継する四国の玄関として栄えたが、四国内高速道路網の整備や愛媛県松山市、高知県高知市発の列車の多くが瀬戸大橋経由で岡山市の岡山駅へ直接乗り入れるようになったことなどから、沈滞ムードが漂っている。
しかし、駅周辺の再開発で公共施設の整備が進んだうえ、香川県さぬき市にある徳島文理大学の香川キャンパスが2025年、高松駅北側に17階建てのビルを建て、全面移転することが決まるなど駅周辺を取り巻く環境に変化も見られる。
JR四国はコロナ禍で乗客が激減し、経営の先行きを見通せない厳しい状況に追い込まれているが、高松駅を街の顔として再生することで駅前のにぎわいを取り戻したい考え。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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