不動産投資が儲かるは嘘?

2021年1月9日 09:52

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■「儲かる」は業者の常套句?

 「不動産投資は儲かる」という言葉を不動産の営業マンから聞いたことがある人は、多いのではないだろうか。確かに投資では利益を出していくことが求められるし、不動産投資も例外ではない。

【こちらも】不動産投資で注意したい移転リスクとは?

 結論からいうと、一般的に不動産投資は株式やFXといったその他の投資等と比較すると、短期間で利益を出すことは難しい投資だ。不動産を1つ購入するのみで、セミリタイアなどを考える人もいるが、現実的に不可能と考えて差し支えない。

 そのため儲かる投資としては、不動産投資は考えない方が賢明であり、次項ではその理由をあげていく。

■儲かると考えない方が良い理由

 不動産投資が儲かると考えない方が良い理由は大きく2点ある。

 1点目は時間をかけて資産形成していく投資だからだ。

 不動産投資は短期的に大きな利益をあげることが難しく、長期的な視点で利益を積み立てることが向いている投資である。

 不動産投資に取り組む場合、多くの人は現金一括で購入することができないため、金融機関でローンを組むことになる。ローン返済を進めていくにつれ、徐々に元本が減少していくため、少しずつではあるが不動産が自身の純資産となっていく。つまり、時間をかければかけるほど、自身の純資産は増加していくことになる。

 純資産の増加は短期的なスパンでは見込めないため、長期的な視点で考えることが重要といえるだろう。

 2点目は支出が収入と同等以上に多いからだ。先述の通り、不動産投資を行うにあたり、金融機関から融資を受けることが多い。よって、毎月の不動産収入から金融機関への返済を行うことになる。

 ローン年数や不動産等によって異なるが、一般的に区分マンションではローン返済後の収益がほとんど残らない。新築であれば収支はマイナス、中古であれば多少のプラス程度だと考えておくのが良い。

 つまり、短期的な視点でみれば、不動産投資で儲けることは非常に難しいといえるだろう。

■長期的な視点で資産形成を

 儲かるという基準は人によって様々であるのはいうまでもない。しかし、株式やFXといった投資等と比較すると、短期的に大きく利益をあげていくことが難しいのは先述の通りだ。

 不動産投資はローリスク・ローリターンの投資といわれることがある。不動産にもよるが、収益は少なくてもリスクを比較的抑えられるという点が大きな魅力の投資と考えると良いだろう。

 以上から、不動産投資は長期的な視点で確実に資産を形成していくことが望ましい。「不動産投資は儲かる」という考えを捨て、長い時間をかけて資産を積み立てていくと安定した投資が実現できるのではないか。(記事:大掛翔太・記事一覧を見る

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