老後資金2000万円をつくる銘柄:トランコムの今

2020年11月16日 15:07

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 金融庁(の審議会)が算出した「老後に必要な資金2000万円」論が、「年金問題」と表裏一体化し物議を読んだ時期だった。私は財経新聞の2019年8月6日付けに『株式投資で老後資金2000万円をつくる一考察』を投稿した。次のような内容だ。

【こちらも】株式投資で老後資金2000万円をつくる一考察

 65歳定年制が進む中、子育て資金の必要も一巡する55歳くらいから2000万円づくりに励むことには意義を感じる。株式投資でその方法を思案してみた。仮に55歳時点で300万円の余裕資金があったとする。これを元手に2000万円を作れる過去の例を調べてみた。

 浮かび上がったのが、トランコム。運輸・倉庫業業者。仮にトランコムの株式を2010年3月期の初値(900円)で仕込み本稿作成時点まで9年半余保有していると、300万円の投下資金は株価の値上がりだけで約7倍に増幅している。

 私がトランコムに出会えたのは、手元の「連続増配10期以上の企業」一覧。同社は前期まで18期連続の増配を実現し、今期も「増配計画」で立ち上がっている。「2000万円づくり」に、連続増配企業への投資はかっこうの手立てとなろう。「連続増配10期になんなんとする企業」を含め検索をお勧めしたい、といった内容だった。

 以上となる。言い訳がましいが、トランコム株を薦めたわけではない。が、一例として記した以上その後もフォローすべきと考えた。

 本校作成時点でトランコムの株価は8000円出入り水準。前記の19年8月6日の終値から1年3カ月余の間に、32%方上昇している。今年の株価動向は1月高値:8290円から3月安値の5590円まで値を崩したが、年初来高値水準近くまで戻している。今期予想も現時点で「20期連続増配」の予定に変更はない。

 が、足元の収益動向は揺るいでいる。前期の「8.2%増収、12.4%営業増益」も今期計画は「新型コロナウイルスの影響が読み切れない」とし数値予想なしでスタート。第2四半期開示時点で「8.8%減収、1.0%営業増益」とした。

 一方の主軸「物流センターの一括受託」は食品業界向けの順調や、前期立ち上げの稼働拠点効果で堅調。だが足を引っ張るかっこうとなっているのが「物流情報サービス事業(約1万3000社の提携配送会社の空車情報と、荷主企業をITでマッチングさせる)。コロナ禍で荷動きの鈍化による結果。

 手元の会社四季報は【下押し】の見出しで営業利益予想を、会社計画76億4000万円に対し67億円まで引き下げた独自予想を示している。

 今年度後半の経済回復の如何にもよろうが、こと株価動向は「後半の巻き返し」を支持しているようにも見える。ちなみに10月28日に日系大手証券は目標株価を7500円から8100円に引き上げている。

 株価の訴求に立つか、四季報予想につくかは読者諸氏の判断に委ねたい・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る

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