ミキオサカベ 21年春夏コレクション - “足元から作る”高揚感と機能性を備えたファッションの形

2020年10月20日 19:04

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記事提供元:ファッションプレス

 ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)の2021年春夏コレクションが、2020年10月17日(土)東京・渋谷ミヤシタパークで発表された。

■“足元”から作るコレクションの形

 ここ数シーズン、デザイナー坂部三樹郎は“足元”の虜だ。2018年からは、DMM.makeとコラボレーションのもと、スニーカーブランド「ギディーアップ(GIDDY UP)」をスタートさせ、3Dプリントを使用した“ぷくぷく”ソールのスニーカーを展開。2020年春夏には、スニーカーを基軸としたコレクションをランウェイショーで発表した。

 足元への興味・関心は色褪せることなく、今季へと繋ぐ。キーワードは「歩くという行為の進化とファッションの関係性」。ショーピースは全て“足元”を起点にデザインされ、スニーカーの延長線上に繋がる形で洋服を作り上げたという。

 ファッションの視点から見ると、この製作アプローチは意外性でユニーク。というのも通常洋服は、胸から上、顔周りに目がいくようにデザインされている。しかし、ミキオサカベが理想としたのは、足元に意識を集め、そこから上へ上へと視線を上げていく動線。こういったアプローチからも、坂部三樹郎の探求心が“足元”に集中していることを感じられる。

■“乙女心をくすぐる”機能性ウェア

 ウェアは、スポーティー・アウトドアといったエッセンスを取り入れ、機能的に仕上げた。新素材を使ったタイトなレギンスパンツや(ちょうど大雨だったショー当日にもベストマッチだった)フーディジャケット、雨よけの付いたシャツワンピースなど。

 小花柄や大きな襟でロマンティックに仕上げたワンピース群も、ロゴ入りの白ソックスと組み合わせることで、快活な印象にまとめられている。白ソックスは圧倒的な存在感で、足元に重点をもっていきたい坂部の望みを具現化させている。

■淡い色彩とフェミニンなディテールが生む“高揚感”

 「機能性、ウェアラブルなものを追求したファッションが増えてきたけど、本当にそれで人は幸せになったのだろうか…」とショー終わりに話した、坂部三樹郎のアイデアは、ハッピーなデザインに反映された。最新コレクションは機能性という“今のニーズ”に即しながらも、袖を通すだけで高揚感を味わえる要素に溢れている。

 カラーパレットは、ピュアなホワイトや淡いピンク、ライトグリーン、シトラスイエローなど、乙女心をくすぐるラインナップ。そこにホログラムのスパンコールやふわり舞うフェザーなどの装飾や、ランダムなギャザー、ボリュームたっぷりのフリルといったディテールがのれば、フェミニンさはより高まり、装うことの楽しさを教えてくれる。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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