米中分断の蓋然性

2020年9月14日 15:30

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記事提供元:フィスコ


*15:30JST 米中分断の蓋然性
 市場関係者の間では、「米中関係の見通しは不透明であり、世界経済の不確実性は一層高まる」との見方が浮上している。トランプ米大統領は9月7日、「米国が中国との取引をやめたとしても米国が失うものはない」と述べたことが意識されているようだ。トランプ大統領はホワイトハウスでの記者会見で、「デカップリングとは興味深い言葉。米国は多額の資金を失っているが、中国と取引をしなければ米国は数十億ドルを失わない。これをデカップリングと言う。これについて考え始めている」と述べた。トランプ大統領は、米中経済のデカップリング(分断)の可能性についてこれまでも何度か言及しており、気まぐれな発言ではないとみられている。

 市場関係者の間では「トランプ大統領の再選は、米国と中国の「グレート・デカップリング(米中分断)」につながり、世界経済がリセットされるような極めて大きな影響を与える可能性がある」との見方も出ている。一部の市場関係者は「市場がこの問題に背を向けることは、予測不能な混乱を招くことにつながる」と指摘し、警戒感を強めている。《MK》

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