概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は反発、海外市場の上昇などを好感

2020年7月20日 11:13

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記事提供元:フィスコ


*11:13JST 概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は反発、海外市場の上昇などを好感
【ブラジル】ボベスパ指数 102888.3 +2.32%
17日のブラジル株式市場は反発。主要指標のボベスパ指数は前日比2335.00ポイント高(+2.32%)の102888.3で取引を終了した。100554.1から103016.6まで上昇した。

買いが先行した後は上げ幅をじりじりと拡大させた。主要な欧州市場やアジア市場が堅調な値動きを示したことを受け、ブラジル株にも買いが広がった。また、国内経済活動の回復や新型コロナウイルス・ワクチンの実用化に対する期待なども引き続き支援材料となった。

【ロシア】MICEX指数 2774.79 +0.54%
17日のロシア株式市場は3日続伸。主要指標のMOEX指数は前日比14.78ポイント高(+0.54%)の2774.79で取引を終了した。2752.51から2774.79まで上昇した。

前日の終値近辺でもみ合った後は終盤に上げ幅を拡大させた。資源の一角に買いが継続したことが指数をサポートした。中国景気が本格的に回復するとの観測が支援材料となったももようだ。また、主要な欧州市場が堅調だったことも支援材料。一方、指数の上値は重い。弱い経済指標が国内景気回復の遅れ観測を強めた。

【インド】SENSEX指数 37020.14 +1.50%
17日のインドSENSEX指数は3日続伸。前日比548.46ポイント高(+1.50%)の37020.14、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同161.75ポイント高(+1.51%)の10901.70で取引を終えた。

買いが先行した後はしばらく狭いレンジでもみ合ったが、終盤に上げ幅を一段と拡大させた。この日の主要なアジア市場や欧州市場の上昇が好感され、インド株にも買いが広がった。また、景気対策への期待や株式市場への資金流入期待なども好感された。

【中国本土】上海指数総合 3214.13 +0.13%
17日の上海指数総合は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比4.03ポイント高(+0.13%)の3214.13ポイントと4日ぶりに反発している。(亜州リサーチ編集部)

相場の先高観が改めて意識される流れ。新華社系証券紙の中国証券報は17日、中長期的な上昇トレンドは依然として継続中とする論説記事を1面に掲載した。16日の株価急落に関しては、一時的なものとなる可能性に言及している。中国証券報以外の大手証券紙3社も、同様の論説を掲載した。「海外ホットマネーが流出に転じた」との見方が市場に広がり、指数は安く推移する場面がみられたものの、引けにかけて再びプラスに転じている。《NH》

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