サウジアラビア、原油の自主減産を6月で終了

2020年6月11日 13:28

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●サウジアラビアの原油自主減産、6月で終了

 サウジアラビアは石油輸出国機構(OPEC)と取り組んできた原油の協調減産とは別に、独自で取り組んできた減産を6月で終了する。

 OPECとロシアなどの非加盟国のOPECプラスは、7月末まで協調減産を継続する。

 OPECプラスは5-6月の日量970万バレル、7-12月は770万バレルを減産することで合意していたが、7月も970万バレルの減産を継続する。

●自主減産をやめた背景

 サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は、原油の自主減産に関してその目的は達成されたと、テレビ会議方式の記者会見で述べている。

 サウジアラビアは6月に日量100万バレルの減産を実施したとされている。

 自主減産を終了する背景には、アブドルアジズ・エネルギー相によれば、「世界的な原油需要の回復を示している可能性がある」と見ているからである。国営石油会社サウジアラムコも、全地域対象に7月から販売価格を引き上げる。

●原油需要は回復するのか?

 サウジアラビアと共に、日量118万バレルの自主減産を行ってきたクウェートも、継続しない方針を示している。

 そのことも影響し、原油先物は3%下落した。さらに、米国石油協会の週間在庫統計で、5日までの原油在庫が800万バレル超となったことも下落の原因であると考えられる。

 ロシアのノバク・エネルギー相は、協調減産によって日量900万バレル程度の供給が削減されたと指摘している。ただし、8月時点の状況を見極めるのは時期尚早としている。

 新型コロナウイルスのパンデミックについては、欧米諸国ではピークを過ぎ、経済活動を再開し落ち着きを取り戻したかのように見える。だが南米など遅れて拡大している地域もある。

 株価はパンデミック前に戻りつつあり、一時マイナスを記録したWTI原油先物も1バレル=40ドル近辺まで戻っている。需要が戻りつつあるという見方もあるが、米国の原油在庫がまだまだ積み上がっていることを考えれば、需要が戻ってもパンデミック前に戻るのには時間がかかるだろう。(記事:森泰隆・記事一覧を見る

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