ロッキーやライズ、スカイラインなど手軽にパワーアップ HKS・パワーエディター

2020年4月30日 12:42

小

中

大

印刷

 HKS(エッチ・ケー・エス)とは、自動車のチューニング部品を製造・販売する会社だ。知る人ぞ知る存在で、レースなどでも活躍してきた。しかし、「走り屋の塊」のイメージがあり、違法改造車を広めるイメージが付きまとう。事実、違法改造車で死亡事故を起こした過去もある。しかし、チューニングの技術には定評がある会社だ。

 今回の発表は、「HKS パワーエディター」の対応車種が拡大されたということだ。チューニングパーツである「HKS パワーエディター」によって、ターボチャージャーの圧力をメーカーが設定している標準よりも上げることで、パワーアップを図る仕組みだ。それも制御プログラムを替えるだけで行うのだ。これであると、チューニング作業としては最小限で可能となり、パワーアップを望むユーザーとしてもありがたい仕組みだ。

 問題なのは、「ブースト圧」を上げることにより他に影響を及ぼさないかということだ。こうしたブースト圧を上げるだけで出力アップを図る試みは、過去にも多く行われてきた。

 日産・スカイラインR32GT-Rが発売されたとき、280psの自主規制があり、なぜか日本車だけが自主的に馬力制限すると言う時代があった。当時の外車については、自主規制していなかった。その時、GT-Rのパワーアップに用いられたのが、制御プログラムを書き換えたROMの交換だった。

 ROMとは書き換え不能の半導体メモリーのことで、自由に書き換えられるのがRAMである。ウィンドウズなどのパソコンOSは、ブート部分がパソコンのROMの中に収められているので、電源を入れれば起動してくるのだ。

 ターボチャージャーが使われるようになり、吸気圧力を上げることが出来、結果として「最高圧縮比」をあげ、出力を上げることが出来るようになった。そこで、その制御プログラムを書き換えてチューニングできると言う手法が使われてきたのだ。

 問題は、ブースト圧も現在は他の機能とリンクしていることで、ROMを書き換える、つまり制御プログラムを書き換えることで他の機能に支障が出ることが怖い。

 圧縮比についてはノッキングを起こさない範囲でしか上げられないため、点火タイミングからブレーキやシフトタイミングなど、多くの他の機能とのリンクを検証しなければならない。特に、排気ガス規制に関することでは、高出力と必ずしも整合性がないので注意が必要だ。

 HKSは経験豊富なので問題はないと考えるが、馬力アップを優先する体質があり、種々の規制値を配慮しなければならないことを最大限考慮すべきだ。

 それさえ注意すれば、昔から行われてきたポート研磨などに比べ、この方法でのチューニングはユーザーにとって最も手軽であり、標準に戻すことも簡単だろう。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

関連キーワードスカイラインライズロッキー

関連記事

広告