地球を周回する小さな「第2の月」が見つかる

2020年2月29日 20:57

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記事提供元:スラド

一時的に地球を周回しているとみられる小さな「第2の月」が発見されたそうだ(Kacper Wierzchos氏のツイート[1][2][3]MPEC 2020-D104Phys.orgの記事New Scientistの記事)。

この天体「2020 CD3」は2月15日にCatalina Sky Survey(CSS)のKacper Wierzchos氏とTeddy Pruyne氏が発見したもので、直径1.9m~3.5mのC型小惑星とみられる。各地で観測された軌道を統合した結果は、2020 CD3が地球の重力に捉えられて一時的に地球を周回する軌道を進んでいることを示す。太陽からの放射圧による摂動の証拠や既知の人工物との関連はみられないという。SpaceXは2018年にFalcon Heavyの打ち上げデモでTesla Roadsterをペイロードとして積んでいたが、2020 CD3についてイーロン・マスク氏は自分のものではないとツイートしている。

観測された軌道は2020 CD3が3年前に地球周回軌道に入ったことを示すといい、4月にも軌道を離脱するとみられている。地球を周回する小惑星が確認されるのは、2006年~2007年に地球を周回したのちに地球周回軌道を離脱した2006 RH120に続く2つめとのことで、非常に珍しいことのようだ。 

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