マネーフォワード、通期売上高は56%増の71.6億円 創業来前年比+55%以上の高成長を継続

2020年1月15日 17:08

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記事提供元:ログミーファイナンス

マネーフォワード、通期売上高は56%増の71.6億円 創業来前年比+55%以上の高成長を継続

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2019年11月期決算説明会

辻庸介氏:みなさま、こんばんは。マネーフォワードの辻でございます。本日はお忙しいところお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。

それでは、さっそくですが2019年11月期の通期の決算説明をさせていただきます。通期ということでいろいろとお伝えしたいことが多く、資料のページがAppendixも含めて合計で100ページ近くになっておりますので、重要なポイントを中心に説明させていただければと思います。

はじめに、あらためて当社マネーフォワードの目指す世界を簡単に説明させていただいたあと、決算ハイライトに移らせていただきます。

決算ハイライトは、2019年11月期の業績と振り返り、そして2020年、今期の11月期の業績見通しについてご説明差し上げます。

お金を前へ。人生をもっと前へ。

はじめに、マネーフォワードの目指す世界ということで、当社はミッション、ビジョン、バリューを非常に大事にしている会社です。「お金を前へ。人生をもっと前へ。」ということで、お金の課題をテクノロジーで解決して、よりよい社会を実現していくことに少しでもお役に立ちたいという思いで創業した会社です。

解決したい社会課題①

解決したい社会課題はたくさんあるのですが、企業と個人に分けさせていただきますと、みなさまご存知のとおり(企業の課題としては)労働人口の減少、労働生産性の問題、成長資金の不足、起業率の低さ等があります。

解決したい社会課題②

個人に関しては、金融リテラシーの不足によるさまざまな漠然としたお金の不安や、お金の不安から子どもが持てない等の理由から来る少子化、また高齢化による相続、認知症などのシニア世代の課題がいよいよ大きくなってくると思います。さらに、老後の2,000万円問題等の漠然としたお金の不安が、国民のみなさまに大きく広がっていると認識しております。

サービスを通して、社会課題解決に取り組む

このような大きな課題に対して、微力ではありますが、サービスを通して社会課題解決に取り組みたいということで、2012年創業して「マネーフォワード ME」からスタートした会社です。ご覧いただいているスライドのとおり、毎年さまざまなサービスをリリースさせていただいております。

ローンチ後に想定どおりの成長ができず、提供停止したサービスもたくさんあるのですが、現在、サービスのラインナップは28種類と拡大しております。このあたりのプロダクト作りも、当社の強みの1つと思っております。

多種多様なプレイヤーと共創し、エコシステムを構築

また、多種多様なプレイヤーのみなさまと一緒に共創させていただいており、エコシステムを構築しているのも当社の特徴です。

士業のみなさま、商工会議所さま、金融機関さまなど、まさに日本全国のさまざまな方々と連携させていただいております。公認メンバー数が3,900超、提携商工会議所数が97、サービス提供金融機関数が33、金融機関とのAPI連携数も944というかたちでエコシステムを構築しながら、お金に関する社会課題を一緒に解決していきたいということで取り組んでおります。

さらなるイノベーション推進に向けた取組

(取締役の)瀧や(執行役員の)神田などが、マネーフォワードFintech研究所、一般社団法人Fintech協会、経済同友会、新経済連盟と、さまざまな会合や委員会を通じて情報発信や政策提言を実施させていただいているところも、当社の特徴だと思っています。

ユーザーの新たなチャレンジを後押し①

このようなチャレンジを通して、ユーザーさまの生活を少しでも後押ししていきたいと考えております。今回スライドに載せさせていただいたのはユーザーさまの一例ですが、南部鉄器のkanakenoさまという会社さまです。

この写真にあるように、伝統工芸で国内の生産高が30年で約5分の1に落ち込むなか、伝統工芸でもやはり生産性を上げていこうということで当社のサービスをお使いいただいて、1ヶ月のうち数日を費やしていた(経理時間の)時短化に成功しているという事例もあります。

ユーザーの新たなチャレンジを後押し②

個人の事例についてです。「マネーフォワード ME」は900万ユーザーを超えてきているのですが、この写真に出ていただいているように、ご夫婦で使っていただきながら、まず不安を見える化して、そこからどう課題を解決していくかをご夫婦で考えるような家庭もあります。

今後マネーフォワードが提供したい価値

このようなユーザーさまは一例ですが、当社が提供したい価値は、まず現状の見える化を行い、そこから課題発見、そして、その課題発見ののちに改善に向けたアクションをおこし、そのアクションによってお金を使いこなすようになりながら、「人生をもっと前へ」とすすめる支援を差し上げたいというものです。いきいきとした個人、企業、ならびに社会を作っていきたいと考えてサービスを開発しております。

目指す世界観

目指す世界観としては、さまざまなエコシステムのなかでさまざまな方々と一緒に、個人、法人ともにユーザーの課題に向き合って、サービスを通して人生を前向きに進めるような後押しをしていきたいと考え、事業をさせていただいているところです。

提供サービス一覧

それでは、ここから決算に入らせていただきます。14ページは提供サービス一覧ですが、当社は「Money Forward Business」「Money Forward Home」「Money Forward X」「Money Forward Finance」の4ドメインあります。

2019年11月期 業績ハイライト

15ページが、2019年11月期の業績ハイライトです。連結売上高は前年同期比プラス56パーセントの71億5,700万円で、創業以来、前年同期比プラス55パーセント以上の成長を継続しています。そして既存事業を拡大しながら、事業ドメインの拡充を両立しているというところです。

また、4ドメインにおいて高い売上高成長率を実現していますが、今回の一番のメイントピックは、Businessドメインに関して、本日初めて優良な経営指標を開示させていただいたところだと思っています。

以前から投資家のみなさま、アナリストのみなさまからKPIの開示についていろいろご意見をいただいており、そのようなご意見を参考にさせていただきながら、本日、詳細なKPIについて開示させていただきます。

また、新しくBtoB売上高という概念を入れさせていただきました。これはBusinessドメインとXドメインとFinanceドメインという、主に法人向け売上高をBtoB売上高と呼んでおります。こちらは前年同期比プラス65パーセントの54億7,000万円ということで、順調に力強く伸びており、こちらが当社の売上高の76パーセントを占めております。

そして、上場来3期連続で売上高、EBITDAがいずれも期初見通し内での着地を達成しました。なかなかコントロールが難しいところもあるのですが、無事に見通し内の着地を達成しています。

もう1つの新しい概念が、グループ年間経常収益です。英語でいうと「Annual Recurring Revenue(ARR)」で、SaaS業界ではよく使われる言葉ですが、ARRを開示しました。今回は前年同期比プラス79パーセントの71億2,300万円となります。有料課金エンドユーザー数は合計で30万ユーザー以上にのぼります。

2019年11月期の売上に占めるストック比率は75パーセントで、ストック型ビジネスでだいぶ持続的な成長基盤ができています。以上が、業績ハイライトです。

2019年11月期 事業ハイライト

16ページでは、それぞれのドメインについて簡単にハイライトします。Businessドメインは前年同期比プラス55パーセント成長です。「マネーフォワード クラウド勤怠」をリリースしたり、「10億円軍資金キャンペーン」を行ったり、新プランを導入しました。

また、Homeドメインに関しては32パーセント成長です。「マネーフォワード ME」の利用者が900万人を突破し、新サービスも複数ローンチしています。

Xドメインはプラス69パーセントです。横浜銀行さまのサービスを共同開発させていただいたり、顧客基盤が非常に拡大しております。

また、Financeドメインも前年同期比プラス436パーセントです。とくに「MF KESSAI」が非常に伸びており、累計取扱高100億円を突破しています。

2019年11月期 コーポレート

17ページが、コーポレートアクションに関して整理したものです。当社はBusinessドメインを中心に積極的な投資を行っているわけですが、従来から申し上げている2021年11月期のEBITDAの黒字化ということで、それに向けた売上基盤とコスト構造を構築しております。また、2018年12月に66億円の増資をさせていただき、戦略的投資も拡大しております。

さらに、今日も(スマートキャンプ代表取締役CEOの)古橋以下、複数名来ており、ぜひ後ほどご挨拶、名刺交換等をさせていただければと思いますが、当社グループのなかで過去最大のM&Aであるスマートキャンプ社のグループジョインにより、もともとはバックオフィス領域だけでしたが、今後成長するSaaSのマーケティング領域へ事業を拡大することができました。

一方で、いいことばかりではなく、取り組んでみたもののなかなかうまくいかなかったことも当然ありました。大きなトピックの1つが、仮想通貨関連事業への参入延期を発表したことです。また、「mirai talk」では実店舗事業にトライしたのですが、想定よりもうまくいかず、「mirai talk」の店舗閉鎖などの意思決定をして、事業領域の選択を実行したところです。

株価については、IPO時の公募価格1,550円の3倍超の水準に回復しているのが現状です。以上が、2019年のメイントピックの振り返りです。

2020年11月期の連結業績見通しについて

18ページでは、2020年11月期、今期の業績見通しについてお伝えします。売上高見通しは、前年同期比プラス55パーセントから60パーセント成長ということで、前期の56パーセントを上回る成長率を引き続き実現しようということで、がんばっていきたいと思っております。

EBITDAの見通しは、19億円から28億円の赤字ということで、引き続き広告宣伝費をしっかり、健全な投資効果の範囲内で実行していきます。このあたりは投資効果を見ながらの判断になるため、少し幅を持たせていただいておりますが、最大で前年同期比12億円増の27億円を想定しております。

その結果、広告宣伝費を除くEBITDAに関しては、前期からの改善を目指していこうとしております。2021年11月期のEBITDA黒字化に向けてのコスト構造をしっかり作るということです。

そして、主にBusinessドメインに投資をしていきます。また、のちほどご説明しますが、当社のなかでは「Money Forword Business」が一番メインのビジネスですが、「Money Forward Home」「Money Forward X」「Money Forward Finance」のそれぞれの領域も非常に大きなマーケットです。

当社では、この4ドメインの潜在的市場規模が3兆6,000億円と試算しております。この領域において高成長を継続しながら、変にコスト削減することなく、しっかりと2021年11月期のEBITDA黒字化を達成していきたい、そのような1年にしていきたいと思っております。以上がメイントピックで、ここから詳細についてご説明します。

連結売上高は前年同期比+56%と高い成長率を実現

20ページをご覧ください。連結売上高は引き続き前年同期比プラス56パーセントということで、高い成長率を実現しております。

4Q連結売上高は前年同期比+51%成長、過去最大に

第4四半期の連結売上高は前年同期比プラス51パーセントということで、右肩上がりにしっかり伸びています。

積み上げ型収益を示すグループARRは加速度的に成長

22ページは、今回新しく開示させていただいた概念です。グループ年間計上収益(ARR)に関しては、前年同期比59パーセントと急速に拡大しております。

スマートキャンプ社は今期から開示に入ってきますが、仮にスマートキャンプ社を含むARRでは71億2,000万円、前年同期比79パーセントと力強く、加速度的に成長しているのではないかと思います。

全ドメインにおいて、高成長を実現

23ページはドメインごとの成長率ですが、冒頭に申し上げたとおり、BtoB売上高が65パーセント成長、個人向けのビジネスであるHomeドメインが32パーセント成長となっております。

売上総利益 / EBITDA(四半期推移)

24ページが売上総利益とEBITDAの四半期推移の開示です。売上総利益は過去最高となっており、13億3500万円です。一方で売上総利益率に関しては若干落ちて60パーセントとなっております。

この60パーセントの理由についてです。採用が進んで人件費が増えたところと、第4四半期は1,000名、2,000名規模の大きなカンファレンスを開催させていただいており、そこが売上原価に含まれるという2つの要因から若干下がっておりますが、今後また改善してくると考えております。

EBITDAに関しては、第3四半期が広告宣伝費を除くと黒字化に近づいておりますが、第4四半期は見通しの範囲内であらためて広告宣伝費をしっかり踏んだということで、EBITDAが若干拡大しています。

連結売上高 期初見通し比較(ドメイン別)

25ページが、連結売上高の期初の見通しとの比較ですが、Financeドメインが期初予想どおりの着地となってます。もともと仮想通貨関連事業に関しては売上はアップサイドを見込んでいたのですが、期中に延期の決定をしました。また「MF KESSAI」自体は高成長を達成したため、Financeドメインは期初予想どおりとなりました。

Xドメインは非常に貢献してくれまして、期初の見通しのプラス12パーセントです。一方、Homeドメインが期初の見通しよりマイナス10パーセントでした。新サービスの立ち上げの遅れや「mirai talk」の店舗の閉鎖等の影響がありました。

Businessドメインに関してはプラス2パーセントということで、ほぼ期初見通しどおりで少し上振れしたかたちです。詳細な説明に関しては、(決算説明資料25ページにおいて)テキストで書かせていただいていますのでご覧ください。

連結EBITDA 期初見通し比較

26ページが、連結EBITDAの期初見通しの比較です。EBITDAは24億2,000万円の赤字想定でしたが、少しよいくらいの22億6,900万円でした。

セールス&マーケティング、プロダクト開発に係る費用投下により顧客基盤の拡大をしっかり進めた1年ということになります。2020年は、引き続き投資をしっかりしていく予定です。

費用内訳(売上原価・販売費及び一般管理費)

27ページが費用の内訳です。費用全体は27億9,500万円ということで第4四半期が過去最大になっていますが、主に広告宣伝費と人件費の増加分ということです。

広告宣伝費に関しては、好評いただいている「10億円軍資金キャンペーン」の関連費用等、また人件費ではBusinessドメインを中心に採用が順調に進捗したということです。

採用が順調に進捗

28ページが正社員の内訳です。前期末比でプラス297名の691名です。採用関係は非常に(環境が)厳しいですが、とてもすばらしいメンバーが引き続きジョインしてくれているということで、採用力も当社の競争優位性の1つと思っております。

エンジニア、デザイナーの割合が約40パーセントということで、プロダクトをしっかり作っていく体制ができているのではないかと思っております。

バランスシートの状況

29ページがバランスシートの状況です。現預金が71億9,300万円、ネットキャッシュが38億3,100万円、純資産が80億3,000万円となっております。2019年11月にスマートキャンプさまの株式取得を実行したところが大きなトピックです。

50%を超える機関投資家比率

30ページが株主さまの内訳です。海外機関投資家さまが36パーセント、国内機関投資家さまが16パーセントで、合わせて50パーセントを超えるかたちで機関投資家さまに保有していただいております。

外国人株主が増えた企業でNo.1に

31ページは、日経新聞さまに取り上げていただいた記事です。「NEXT1000」という括りのなかですが、外国人株主が増えた企業で当社をNo.1に選んでいただきました。国内、海外問わずですが、引き続きしっかりとIRに力を入れてご説明をしていきたいと思っております。

以上が、2019年のトピックです。ここからは、それぞれのドメインについて主要なトピックや数字を説明させていただければと思います。

Money Forward Business 19/11期 ハイライト

33ページが、「Money Forward Business」のハイライトです。引き続きストック収入が前年同期比プラス59パーセントと伸びております。下期、第2四半期の決算でお示しした下半期ストック売上の成長率見通しが60パーセントから65パーセントでしたが、若干上回り67パーセントで着地しました。

主な要因です。新プラン導入にあたって課金顧客あたり売上高、いわゆるARPAと言われるものが、前年同期比プラス37パーセント増加の59,248円となっております。

また解約率は初めて開示させていただくものですのできちんと説明させていただきたいと思いますが、顧客数ベースの解約率は新プラン導入の影響を除くと1.2パーセントです。

スライドの下に書かせていただいているのですが、新プラン導入の数字を入れると、12ヶ月平均値で1.8パーセントです。いろいろな数字がありますが、比較的解約率は低いと思っております。

また、月間経常収益、いわゆるMRR(Monthly Recurring Revenue)ベースではマイナス2.3パーセントと、ネガティブチャーンを実現しています。これは、のちほど詳細を説明させていただきます。

売上継続率(ネットレベニューリテンション)ですが、これも129パーセントということで、海外の主要なSaaSと比べても決して見劣りしない数字だと思っております。

また、セールス効率性に関してもSME向けのSaaS企業として業界屈指の1.6倍ということで、非常にいい数字が出てきているのではないかと思っております。とても投資効率がよい2019年だったと思います。2020年11月期のセールス効率性においては2019年のコストが分母になりますので、投資加速の影響を受けるものの、引き続き1.6倍ほどはいかないと思います。十分に魅力的な水準を維持できる見込みであると社内では考えております。

以上がハイライトです。

Money Forward Business 19/11期 経営指標

今回、主に初めて開示させていただいた指標について34ページに書かせていただいております。

ARPAが59,248円、解約率が顧客数ベースで1.2パーセント、売上継続率が129パーセント、セールス効率が1.6倍となっております。

Money Forward Business 売上高

35ページが売上高です。前年同期比64パーセントということで、ストック収入がしっかり増えています。

ARPAが59,248円へ増加(前年同期比+37%)

36ページがARPAです。これは2015年11月末から開示させていただいておりますが、このARPAは11月末決算ですので11月の数字を12倍して計算している数字です。顧客に関して、当社は士業さまとエンドユーザーさまの両方があるのですが、士業さまも1業者さま1アカウントというかたちで整理させていただいております。

2015年から2018年まで、順調にクロスセル、アップセルが実現しており、ARPAが順調に伸びています。2019年は新プランをリリースさせていただいたことによって少しジャンプしており、前年同期比プラス37パーセントです。

のちほどご説明するSaaSのプラットフォーム事業も開始しますので、クロスセル、アップセルに貢献して、プラットフォーム事業によってもARPAが上がっていくのではないかと期待しております。

100%以上のネットレベニューリテンション

37ページがネットレベニューリテンションという概念です。現時点から1年前にお支払いいただいているお客さまから、今期の今時点でお客さまにお支払いいただいている収入がどれだけ伸びているかというような指標です。よって、1年前にお金をお支払いいただいているユーザーさまに解約されてしまうと、今期の売上に立たないためマイナス要因になります。

一方で、既存のお客さま、つまり1年前にお金をお支払いいただいているお客さまにアップセルやクロスセルなどでいろいろなサービスをお使いいただいたりして単価が上がってきた場合は、このネットレべニューリテンションのプラス要因に働くといった数字です。

既存のお客さまの売上がどれだけ増えたかという指標で、既存のお客さまと新規獲得の両方が大事なのですが、新規がなくともしっかりこれだけ伸びていくという数字です。ネットレベニューリテンションというのはSaaS業界では非常に大事な数字で、社内でもしっかり見ている数字です。

アップセル、クロスセル、カスタマーサクセスをしっかり行い、お客さまにしっかり価値を感じていただき、複数のサービスを使っていただきます。そうするとARPAが拡大して、一方で低い解約率が実現すると100パーセント以上のネットレベニューリテンションになるというかたちです。

ネットレベニューリテンションは、2018年11月期は120パーセントで、2019年11月期が129パーセントということで、既存のお客さまからの収益が順調に拡大しているということです。

当社はかなり多くのサービスを提供しています。例えば、経費サービス、給与、勤怠サービスに関してはユーザー課金でお支払いいただいておりますので、会社さまが成長されると1事業者さまあたりの価格も上がっていくということでもあります。

今回、それぞれの色を分けさせていただいていますが、それぞれの層がしっかり右肩上がりになっているのがご覧いただけるのではないかと思っております。2019年11月期のネットレベニューリテンションは、129パーセントです。

Money Forward Business 今後の施策

「Money Forward Business」の今後の施策についてご説明します。先ほどから申し上げているとおり、スマートキャンプ社のグループジョインによってSaaSのマーケティング領域へ事業を拡大していきます。

もう1つの新しい取り組みですが、「マネーフォワード クラウドStore」をリリース予定で、SaaSのプラットフォームを作っていこうということです。また、プロダクトラインナップも拡充していこうとしており、確定申告アプリの大幅アップデートを今月行います。さらに、「マネーフォワード クラウド会計Plus」と「マネーフォワード クラウド社会保険」をリリース予定です。これはのちほど詳細をご説明します。

また、好評をいただいている「10億円軍資金キャンペーン」も、引き続き延長戦ということで継続させていただいたり、「はじめての決算サポートキャンペーン」ということで、新規に会社を設立される方々に使っていただこうということで、種々のキャンペーンを展開する予定です。

冒頭に申し上げたとおり、当社はチャレンジを応援する会社でいたいと思っており、ビジネスチャレンジをされている方を多くお招きして「Biz Forward 2020」を開催する予定です。

以上がメインのトピックです。1つずつ簡単にご説明します。

スマートキャンプ社のグループジョイン

39ページが、スマートキャンプ社のグループジョインについてです。昨年、グループジョインを発表させていただきましたが、連携が非常に順調に強化されております。

企業価値をさらに向上していこうということで、今回、100パーセントグループ会社化を発表させていただきました。

SaaS プラットフォーム事業を開始

40ページは、SaaSのプラットフォーム事業開始についてです。当社はもともとバックオフィスSaaSを展開していたのですが、今回のスマートキャンプ社のグループジョインによりSaaSのマーケティング領域、そして今回新たに始めるSaaSプラットフォームの3事業によって、国内でしっかりと圧倒的ナンバー1を目指していこうということで取り組んでおります。

『マネーフォワード クラウドStore』3月開始予定

41ページは、「マネーフォワード クラウドStore」の詳細なご説明です。当社のクラウドStoreというところで、SaaSやクラウドのよいサービスをご紹介させていただきます。当社のユーザーさまにいいサービスを紹介させていただき、さらにユーザーさまに、ここでしか得られないお得な限定特典を提供させていただくことを考えております。

また、このクラウドStoreに賛同いただくSaaS企業の方々には、新規のお客さまの創客、マーケティングコストを削減、プラットフォームでのユーザー登録や請求業務が一切いらなくなりますので、そのような手続きの簡素化ということで、両社にとってメリットのあるプラットフォーム事業を展開していきたいと思っております。現在のところ、3月の開始予定です。

明後日(1月16日)の「Biz Forward 2020」の事業戦略説明会で、実際にジョインしてくださるSaaSの会社さまを紹介させていただきたいと思いますので、もしお時間が許せば、ぜひおいでいただければと思います。

『マネーフォワード クラウド社会保険』3月開始予定

42ページが「マネーフォワード クラウド社会保険」についてで、3月に開始予定です。2020年4月に義務化される電子申請対象の帳票に加えて、さまざまな帳票にも対応します。また、当社は給与サービスがありますが、給与の連携はユーザーさまに非常に使っていただけるものです。とにかく面倒な手続きを簡単に、ペーパーレスにしていくということをしっかり進めていきたいと思っております。

確定申告に必要な仕訳登録がアプリで可能に

43ページですが、いよいよ確定申告シーズンがやってきます。アプリで簡単に仕分け登録もできるようにしようということで、アプリの大幅アップデートを予定しております。

プロダクトラインナップの拡大

44ページです。このような取り組みによって、バックオフィスに関する幅広いラインナップが完成してきました。財務・経理から人事・労務、経営管理・分析というかたちで複数のサービスを提供することによって、データ連携でユーザーさまが非常に楽になるということです。

そして、いくつかのサービスを使っていただくことによってコストも下げさせていただいて、サービスを安く提供し、両面からユーザーさまに貢献していきたいと思っております。

個人事業主からIPO準備・上場企業までサポート

もともとは会計から始まったサービスですが、このような取り組みから、個人事業主さま、中小企業さま、IPO準備・上場企業さままでサポートしていきたいと考えております。今回、「マネーフォワード クラウド会計Plus」ということで、2月にIPO準備・上場企業さま向けのサービスをリリースする予定です。

クラウド導入推進キャンペーンを年始から複数実施

46ページがキャンペーンの詳細についてです。「10億円軍資金キャンペーン」の延長ということで、非常に好評をいただいておりまして、もう一度こちらを延長します。また、「はじめての決算サポートキャンペーン」なども実施させていただきます。

チャレンジを応援する「Biz Forward 2020」開催

47ページです。先ほど申し上げましたが、チャレンジを応援する会社でありたいということで、武豊さん、東京都副知事の宮坂さんをはじめ、ご覧のスライドの方々以外にもすばらしい登壇者の方々においでいただく予定です。お時間がありましたら、ぜひお越しいただければと思います。

長くなりましたが、以上が「Money Forward Business」の詳細です。

プレミアム課金収入(売上高推移)

続きまして、「Money Forward Home」についてです。プレミアム課金収入に関しては順調に成長しており、課金ユーザーは21万人を突破して、前年同期比プラス27パーセントで直線的に、順調に伸びています。

メディア / 広告収入(売上高推移)

メディアの広告収入も、前年同期比プラス37パーセントです。第4四半期は大きなイベント「お金のEXPO」がありますので例年売上が伸びるのですが、しっかり伸びています。

「Money Forward Home」は、広告、プレミアムともにしっかり伸びてはいるのですが、課題としては新しいサービスのマネタイズだと思っています。

『マネーフォワード ME』利用者数の伸びが加速

51ページですが、「マネーフォワード ME」の利用者の伸びが加速しています。900万人まできており、もうすぐ1,000万人が見えてきました。また、クチコミやマーケティング努力によって利用者の伸びも加速しております。1年ほど前では50万人を獲得するのに6ヶ月かかったのですが、直近では3ヶ月ぐらいのペースで利用者の伸びが加速しています。

年始の大規模プロモーション

また、ご覧いただいた方もいらっしゃるかもしれませんが、山本美月さんに出演いただきまして、年末年始の大規模プロモーションということでテレビCMを展開しています。今は、想定よりもいいペースで顧客獲得が進んでいます。

お金の「見える化」から「課題解決」へ

53ページは新サービスについてです。当社がずっと「やりたい」と言いながらチャレンジして、何度か難しい思いをしているところですが、「お金の見える化から課題解決していこう」ということで、新しいサービスを2つほどリリースしました。それが「マネーフォワード おかねせんせい」と「マネーフォワード お金の相談」です。

「マネーフォワード おかねせんせい」は、「使える」「貯める」「増やす」という3つの領域においてアドバイスをしてくれるものです。「近くにいるFPの優しい先生」的な立ち位置のイメージでサービスをリリースしています。このように、見える化から、どうしたらよいかがわかるようなサービスを、徐々に進化させていきたいと思っております。

そして、「マネーフォワード お金の相談」についてです。「マネーフォワード おかねせんせい」は完全にWebサービスなのですが、「マネーフォワード お金の相談」に関しては、実際にFPの方と直接面会して相談するサービスです。両サービスとも立ち上がりは非常によいため、しっかり伸ばしていきたいと思っております。

以上が、Homeドメインのご説明です。

Money Forward X 売上高推移

続きまして「Money Forward X」のご説明です。先ほど申し上げたとおり、「Money Forward X」が非常にがんばってくれまして、売上高推移はストック、フロー収入ともに過去最大の66パーセント成長となっており、期初の見通しよりも非常に大きく貢献してくれました。

金融機関との連携(アプリ・機能提供)

金融機関さまとの連携ということで、アプリや機能提供に関しては、「マネーフォワード ME」の銀行さまバージョンや、通帳アプリ等が広がってきております。

金融機関との連携(WEBサービス)

57ページですが、今回の大きなトピックとしては、NTTデータさまと共同開発させていただき、横浜銀行さまの法人および個人事業主さま向けの会員制ポータルサイトを作らせていただきました。ユーザーさまへのヒアリングやデザイン部分など、上流の戦略部分を担当させていただいたかたちです。

Money Forward Finance 売上高推移

59ページは、「Money Forward Finance」についてです。こちらの急成長は、主に「MF KESSAI」が牽引しているのですが、前年同期比プラス247パーセントということで、しっかり成長しています。

『MF KESSAI』、累計取扱高100億円を突破

累計取扱高も100億円を突破しました。

個人事業主向け融資サービスを提供開始

61ページです。「マネーフォワードファイン」の事業ですが、個人事業主さま向けにも融資サービスの提供を開始しました。「Money Forward BizAccel」ということで、より幅広い資金ニーズに対応しようということで、新しいサービスをリリースして展開しています。以上が、Financeドメインのご説明です。

サステナビリティのWEBサイトを日英同時にオープン

そのほかの戦略的な取り組みですが、ESGに関する取り組みをWebサイトで公開させていただきました。サステナブルでチャレンジできる社会づくりを目指していこうということで、日本語、英語バージョンを同時にオープンしております。

企業として、社会に継続的に貢献していく会社でないと、よいメンバーも来てくれないですし、社会に存在することが認められない世の中になってきていると思います。経営者としてもしっかりとサステナブルな会社をつくり、ESGをしっかりと全社で取り組んでいるところです。

金融機関との連携(API連携)

64ページは、金融機関さまとのAPI連携についてです。参照系、更新系ともに国内最多の契約を締結しており、現在994の金融機関さまとAPI連携が可能になっています。以上が、2019年の取り組みのご紹介です。

成長投資並びに黒字化の方針

2020年11月期の業績見通しについてご説明します。はじめに、成長投資ならびに黒字化の方針ですが、ここはとくに変わっておりません。SaaSモデルですので、中長期的なキャッシュフローの最大化をきっちり重視するところと、2020年、今期はBusinessドメインの成長投資を加速します。

一方で、当然ながら闇雲に投資していくわけにはいきませんので、先ほど開示させていただいた経営指標の健全性をしっかり堅持しながら実行していきます。M&Aに関しても、戦略的かつ財務的に、しっかりと規律に沿った案件を厳選して取り組んでいこうと思っております。

黒字化に関する方針に関してですが、2021年11月期にEBITDAの黒字化を達成するために、これだけしっかりと売上高が上がっていますので、コストサイドもしっかりコントロールしながら実現していきます。

EBITDA黒字化後は、早期の一部上場を目指してさらなる企業価値向上、株主さまの価値向上を図っていこうという方針で引き続き進めていきたいと思っております。

2020年11月期連結売上高見通し

今期の売上高の見通しです。前年同期比プラス55パーセントから60パーセント成長の111億円から115億円を見込んでおります。

事業ドメイン別売上高見通し

事業ドメイン別の売上高の見通しですが、全ドメインでしっかり高成長をしていきたいと思っています。とくにBusinessドメインがプラス73パーセント以上で、Homeドメインがプラス20パーセント以上、Xドメインがプラス29パーセント以上、Financeドメインがプラス84パーセントということで、全ドメインでしっかり成長していきたいと考えております。

EBITDAの変動要因

一方で、引き続き、しっかりと投資を踏んでいきますので、今期のEBITDAは引き続き赤字予想です。昨期EBITDAの22億6,900万円から予想下限のEBITDAの変動要因をお見せしていますが、このスライドのような売上高、広告宣伝費、人件費等々の増加を見込んでいます。

巨大な潜在市場で事業展開。さらなる成長を目指す

最後になります。注釈が非常に多くて大変恐縮ですが、潜在市場規模(TAM)を4ドメイン合計で考えたときに、Businessドメインが1.9兆円、Homeドメインが0.6兆円、Xドメインが0.5兆円、Financeドメインが0.6兆円ということで、非常に大きなマーケットで(事業を展開)させていただいていると思っています。

3.6兆円のマーケットのなかで、引き続きしっかりと事業を伸ばしていきたいと思っています。まだまだ成長の余地はあるなと思っており、よりよいサービスをお届けしていきたいと考えております。

非常に駆け足になり恐縮なのですが、私からのご説明は以上となります。どうもありがとうございました。

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  • 純正パーツを装着したホンダ・S2000(画像: 本田技研工業の発表資料より)
  • 画像はイメージです。
  • ホンダ「S2000」純正バーツ装着イメージ。(画像: ホンダアクセスの発表資料より)
  • 新型アコード。(画像: 本田技研工業の発表資料より)
 

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