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カルロス・ゴーンから学ぶ英語力とは?

2020年1月15日 11:55

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 カルロス・ゴーン日産自動車元会長による、まるでハリウッド映画かのような劇的な国外逃亡劇は、日本だけでなく、世界を席巻したニュースとなった。逃亡先のレバノンで彼は記者会見を開き、そこで英語を含む複数の言語で持論を展開していた。その模様は日本でもライブ配信されていた。

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 「I like Japan」を連呼していた、彼の主張が正しいのかどうか定かではないが、ここで取上げたいのは、その真実ではなくその英語力である。カルロス・ゴーンに対して批判的かどうかはさておき、今回この話題を取上げた理由は、英語を学んでいる日本人なら、彼のスピーチから学ぶことがあると感じたからである。ではどういった点から学ぶことができるのかを説明していこう。

■学べることその1「発音」

 カルロス・ゴーン元会長は、ブラジル・フランス・レバノンの3つの国籍を持っているようだ。英語で行われている記者会見を閲覧した人は、彼の英語のアクセントに訛りがあるのに気付いたのではないだろうか?ややフランス語、ポルトガル語の訛りがあるように感じた。

 ここで大事なのは、「母国語(第1言語)の訛りを気にするな」ということである。総じて日本人は発音が悪いと言われているが、第1言語の訛りがあるのは、実は日本人だけではない。

 発音にコンプレックスを持っていて、発言を積極的にできない日本人は多くいるが、英語を第2言語として話す日本人以外の人種はあまり気にしないようである。彼らはそれよりも自分の伝えたいことを伝える方が重要と考えるからだ。

■学べることその2「スピーチ力」

 英語圏、特にアメリカはスピーチ文化である。言語を学ぶというのはその国の文化を学ぶことであるからそのことを学ぶ必要がある。

 ゴーン元会長の記者会見でのスピーチは、その真意がどうであれ、そして賛否両論はあるが、説得力はあるものだったと言える。日本は諸外国と比べてあまりスピーチ文化ではない為、日本人は語学力そのものよりも、総じてこのスピーチ力に欠けるのだ。

 自分のアイデアを賛否両論恐れず発言するということが、英語を学ぶ上で必要なマインドなのである。

 以上の2点は、一見英語学習と関係が無いように見える。しかしながら他の先進国と比べ、英語が喋れなさすぎる日本人の特徴が上記の2点であることを考えれば、どれだけ重要なポイントなのかわかるだろう。

 これは、英語を「授業の科目の1つ」としてではなく「コミュニケーションツールの1つ」として認識しているかどうかの違いが大きく影響していると言えるかもしれない。であるとするなら、日本の英語教育はやはり根本から見直さなければならない。

 ゴーン元会長の件は、只々真実が語られるのを待つばかりであるが、英語学習者にとっては見習うべきスピーチであったとも言える。

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