あなたにもできる!タイムトラベルの方法 ブライアン・コックス

2019年12月27日 17:33

小

中

大

印刷

画像はイメージです。

画像はイメージです。[写真拡大]

写真の拡大

 英国の物理学者ブライアン・コックスによれば、タイムトラベルは理論上可能だという。ただし、彼が唱えた方法はワームホールを作成し、体を切り裂くことによってそれが実現できるという人間にとっては命がけの手段でしかなかった。だが、12月23日に英国エクスプレス・ジャーナルで公開された記事では、そのような危険を伴わない方法があるかもしれないというコックスの新しい考えが公開された。

【こちらも】数百万光年離れた銀河同士が連携している謎

 コックスの説の説明に入る前に、宇宙の基本的な構造に関する重要な仮説を紹介しておく。その理由は、そこが理解できていなければ、違う時代の世界が存在することを誰も信じることができず、タイムトラベルの議論そのものが無意味に思えてしまうからだ。

 まず時間(特にここで言う時間はカレンダーや時計で示される日付や時刻を指す)についての理解の確認だが、この宇宙では時間の同時性が担保されていない。その理由は、私たちは宇宙に存在するあらゆるものについて認識するためには、基本的に電波か光という媒体を頼るしか方法がないからである。

 つまり、月ならば38万km離れているので1.3秒前の姿しか捉えることができないし、200万光年のかなたにあるアンドロメダ座の大星雲ならば、200万年前の姿しか捉えられないのだ。したがって、私たちは宇宙が誕生して以降のあらゆる時間の宇宙を常に観察していることになる。宇宙に同時性はなく、あらゆる時間の世界をのぞき見しているのだ。

 つぎに、並行宇宙について紹介しておく。量子論の世界では、ハイゼンベルグの不確定性原理という有名な原理が存在している。これは例えば、電子は観察しなければ、雲のように位置を特定しない様々な位置座標の可能性を持った存在だが、観察すると位置が特定される。しかしその代わりに、運動量が不確定になるという原理である。

 観察にかからない電子では位置が不確定であるが、これを宇宙に適用できると考えれば、観察にかからない宇宙は位置が不確定である。ここで位置の概念は位置座標+時間(日付や時刻)を意味する。つまり私たちが観察している宇宙は、たまたま今の位置座標+時間を示しているが、まだ観察にかかっていない宇宙は、あらゆる位置座標+時間の可能性を含んでいる存在なのである。

 ブライアン・コックスが示したかった考えは、ワームホールを作成して、そこを通過することで実現するタイムトラベルは、ワームホールが非常に不安定な存在で人体には極めて危険な状態を伴うという問題。そして、先に示した量子論的な方法さえ見つかれば、危険を伴わないタイムトラベルが可能になるということである。

 つまり電子を私たちが観察して位置を特定するのと同じように、まだ観察の網にかかっていない宇宙をいかに観察して、別の時間の宇宙として捉えられるかという問題を解決すればよいだけのことなのだ。まだ観察の網にかかっていない宇宙が、私たちの宇宙と並行して存在していることは、量子論が宇宙という大きな存在そのものに適用が可能であれば間違いのない事実なのだから。(記事:cedar3・記事一覧を見る

広告

広告

写真で見るニュース

  • フィッシャープライスのバイリンガル知育玩具「バイリンガル・わくわくピアノ」。(写真:マテル・インターナショナル発表資料より)
  • 大丸芦屋店1階のリニューアルイメージ(大丸松坂屋百貨店発表資料より)
  • 研究グループが開発した世界最小のクロック回路を搭載したチップ写真(写真:東工大の発表資料より)
  • 新型フィット・e:HEV HOME(画像: 本田技研工業の発表資料より)
  • (c) 123rf
 

広告

ピックアップ 注目ニュース