【2019年末企画】カーオブザイヤー・10ベストカーから見える2019年の世界の自動車 (2/3)

2019年12月24日 18:28

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日本カー・オブ・ザ・イヤー2019-2020のトヨタ・RAV4(画像: トヨタ自動車の発表資料より)

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■地球温暖化対策からの評価

 現在の自動車産業が直面している「地球温暖化対策」としての「燃費向上」からの評価基準は、残念ながら、必ずしも「最優先基準」となっていないことが感じられる。いま地球の置かれている切迫した状況では、端的に表せば、「クルマの性能などは実用に供すればよい」とし、ともかく「CO2を出さないこと」とすべきである。しかしながら、未だに真剣になれない愚かしさが人間にはある。

【前回は】【2019年末企画】カーオブザイヤー・10ベストカーから見える2019年の世界の自動車 (1/3)

 2019年日本カーオブザイヤーの大賞を獲ったトヨタ・RAV4(436点)にしても、「熱効率向上」や「CO2をゼロにする」のが緊急の目標になるはずなのだが、操縦性能、実用性、ファッション性などバランスの良く取れた姿が評価されているのも確かだ。これは、絶滅の淵にある人類の姿としては「とんちんかん」な姿だ。これを「大賞」にしたこと自体が、「とんちんかん」であることは、俯瞰したら見えてくる。

 現在の自動車に対する規制は、「乾燥重量で1トン以下」とするのが当然であるのかもしれない。つまり、経済活動を阻害しない範囲を考え、将来人類が生き残れる程度にCO2排出量を留めるとすれば、車重は「軽四輪自動車」の範囲にとどめるべきなのであろう。貨物輸送としては、できる限り「鉄道・船などの大量輸送手段」とすることに限定してしまえば、あとは経済活動を阻害しない範囲で軽四輪自動車があれば事足りるはずだ。

■ジャーナリストでは評価できないビジネスモデル

 自動車ジャーナリストは、経済ジャーナリストの範囲まで評価できていないのが大多数だ。評価で鋭いのは、まず性能についてだ。動力性能、操縦性能など直接運転に関わる部分は、かなり鋭く評価できている。

 自動車なのだから当たり前だが、例えば、4位: トヨタ・カローラ/カローラ ツーリング(118点)の操縦性能は高く評価できている。しかし、コストダウンへの努力と企業経営努力のストーリーを全く認識できていない。結果論として「安くて良い出来だ」とは評価している。

 では、現在の自動車メーカーの経営において、どのような姿勢が優れているのだろうか?「燃費性能と利益率の関係においては、どこの部分の技術開発が成功を収めたのか?」など、組織作りを含めて、資金調達、株主構成、世界製造拠点の選定など多岐にわたる経営努力がもたらす結果についての考察をしなければならない。

 これについては当然に、日本カーオブザイヤー選考の基準に含まれていない。だがこれで、「地球温暖化」に直面している人類の生産活動の評価が出来ていると言えるのであろうか?(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

続きは: 【2019年末企画】カーオブザイヤー・10ベストカーから見える2019年の世界の自動車 (3/3)

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