大成、品川のオフィス街でAI搭載警備ロボットの実証実験

2019年11月20日 21:00

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ビル警備の実証実験に使われるAIロボット「ugo」(画像は大成の発表資料より)

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 総合ビルメンテナンスの大成(名古屋市中区)は、国内最大級のオフィスエリアがある品川シーズンテラス(東京都港区)で、AI搭載の警備ロボットを使った施設警備の実証実験を開始した。AIによる自動運転のほか、遠隔操作も可能なロボットで、自動運転と遠隔操作を切り替えながらフロア内を巡回。効率的な警備態勢について検証する。

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 実験に使われる警備ロボットは、ロボットサービスを手がけるベンチャー企業ミラロボティクス(川崎市高津区)が開発した「ugo(ユーゴ―)」。AIによって自動で移動や作業をするほか、遠隔で操作することも可能で、遠隔操作で行った作業をAIに学習させることもできる。

 品川シーズンテラスは、商業エリアと国内最大級のオフィスエリア、広大な緑地が一体となった複合施設。大成は1階フロアや2階など、一部区域の巡回警備と監視にugoを導入する。警備は自動運転と遠隔操作で行い、エレベーターの操作はロボット自身で行うという。

 大成とミラロボティクスは実験を通じて、ロボットを使った警備でも不法侵入を心理的に抑止する効果があるかを検証する。また、自動運転と遠隔操作の使い分けについてのデータを収集し、効率的な警備態勢のあり方について検討する。

 東京都心でのオフィスビルの需要は近年、高い状態が続いており、各地で再開発が進み、高層の大型オフィスビルが次々と誕生している。一方、少子高齢化の影響で、ビル警備業界は深刻な人手不足に陥っている。

 このため、警備各社ではロボットによる警備の導入を検討しており、業界大手のALSOK(東京都港区)では、設定されたルートを自律走行する警備ロボットを既に開発。東京や大阪、静岡などの施設に導入している。

 大成では「ビル警備にロボットを導入することで、警備員の有効配置や業務の効率化を図ることができ、人手不足の解消も期待できる。将来的には実際の警備に本格的に導入し、ビル警備の新たな手法として確立していきたい」としている。

関連キーワードロボット自動運転人工知能(AI)品川シーズンテラス

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