ザ・リラクス、2020年春夏コレクション発表 ベーシックを追求し導き出した黄金比

2019年10月28日 07:46

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記事提供元:ファッションプレス

 ザ・リラクス(THE RERACS)の2020年春夏メンズ&ウィメンズコレクションが、2019年10月24日(木)にランウェイショー形式で発表された。テーマは「1.618...V」。

■ベーシックを更新

 昨シーズン、ブランド初のショーを開催したリラクスが、今季もランウェイショー形式で新作を披露した。最新コレクションのベースとなっているのは、テーラードジャケットやホワイトシャツ、ミリタリーコートといったオーセンティックなウェア。今シーズンも人間の身体構造に迫った緻密なパターンや、繊細な表情を持つ上質なマテリアルをもって、ブランドが追及し続けているベーシックの更新を行っている。

■緻密に計算されたシルエット

 たとえばウィメンズのテーラードジャケットには、バックスタイルの着丈を長めに設定したロングテールを採用。裾に向かって緩やかに広がっていくAラインのシルエットも相まって、春夏らしい軽やかな雰囲気に仕上げている。メンズのトレンチコートは、ふんわりと広がるヨーク下に大きくタックを取ることで立体的なフォルムをもたらし、予定調和的なデザインにツイストを加えた。

■繊細なニュアンスをもたらすファブリック

 洋服の造形美をより一層引き立てているのが、計算しつくされたファブリック。細やかなプリーツを入れたワイドパンツには、上品な光沢を纏った軽やかなテキスタイルをセレクト。歩くたびに空気を含む布地が、足の動きに合わせて美しく揺れ動き、流麗なシルエットを生み出している。ゆったりとしたメンズのスラックスも適度なハリ感や落ち感を備えたファブリックで仕立てることで、端正な佇まいへと導いた。

■スター柄をアクセントに

 カラーはブラック、グレー、ホワイトなどのニュートラルカラーが主流で、ブルーのピンストライプシャツや、ブラウンのチェックスカートなどが、コレクションにリズムを生んでいる。またウィメンズのロングドレスなどに採用されたスターを散りばめたスカーフ風の柄も、リラクスとしては珍しく、目を惹くものであった。

 コレクションのテーマに冠した“1.618”は黄金比を意味するもの。シルエット、素材、カラー、柄など様々な要素を総合し、リラクスが導き出した黄金比が洋服一つ一つに詰め込まれているように感じられた。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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