8月の百貨店売上高、5カ月ぶりにプラス インバウンド不調も休日増加などで

2019年9月22日 08:22

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 日本百貨店協会の発表によると、昨年に比べて休日が増加したことや気温の上昇から夏物商材が好調だったことで、8月の全国百貨店売上高が5カ月ぶりにプラスとなったことが分かった。

【前月は】7月の百貨店売上高、夏物不振で4カ月連続でマイナスに

■気温の上昇で夏物商材が好調

 20日、日本百貨店協会が8月の全国百貨店売上高概況を発表した。8月の売上高は4,200億527万9,000円で、前年同月比(店舗数調整後)2.3%増となり、5カ月ぶりにプラスとなった。

 マイナス要因として西日本の台風上陸や大雨があったものの、前年と比較して休日が2日増えたことに加えて、気温の上昇で衣料品など夏物の商材が好調だったことがプラスに働いた。また、大都市の店舗では消費税増税前の駆け込み消費が一部にみられたという。

■インバウンド消費が7カ月ぶりにマイナス

 顧客別では、シェア93.9%の国内市場が2.5%増と10カ月ぶりにプラスとなった一方、シェア6.1%のインバンドが0.7%減と7カ月ぶりにマイナスだった。インバウンドの購買客数が7.1%減と前月比で3.4ポイント下落しただけでなく、3カ月連続でマイナスとなっており、訪日外国人客の減少がインバウンド不振の原因になっているとみている。

■西日本の不振を他地域がカバー

 全国10都市では、札幌(前年同月比:0.1%減、以下同じ)の他、神戸(1.5%減)、広島(0.9%減)、福岡(0.2%減)の4都市がマイナスだったが、東京(4.7%増)、名古屋(3.5%増)、大阪(3.9%増)など6都市でプラスだった。

 大都市以外の地区では、近畿(2.2%減)、中国(5.1%減)、九州(5.8%減)と西日本でマイナスが多いものの、北海道(3.2%増)、東北(3.8%増)、関東(2.0%増)、中部(6.2%増)、四国(9.2%増)と他の地域がそれ以上に大きく伸びている。

■紳士衣料や家具、家電が好調

 商品別で伸びたのは衣料品の紳士服・洋品(前年同月比:7.1%増、以下同じ)、その他衣料品(4.2%増)、雑貨の化粧品(4.4%増)、美術・宝飾・貴金属(23.8%増)、家庭用品の家具(11.5%増)、家電(22.8%増)など。衣料品全体(1.6%増)がプラスになったのは14カ月ぶり、家庭用品(4.6%増)が44カ月ぶりのプラスとなっている。

 反対に、食料品の生鮮食品(4.0%減)、惣菜(1.0%減)、商品券(8.4%減)などが前年を下回っており、食料品(1.5%減)は4カ月連続でマイナスだった。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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