太陽系外から飛来した彗星「C/2019 Q4」、オウムアムア以来の発見

2019年9月19日 16:16

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9月10日にカナダ・フランス・ハワイ望遠鏡により撮影されたC/2019 Q4。(c) Canada-France-Hawaii Telescope

9月10日にカナダ・フランス・ハワイ望遠鏡により撮影されたC/2019 Q4。(c) Canada-France-Hawaii Telescope[写真拡大]

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 2019年の夏の終わり(8月30日)に発見された彗星C/2019 Q4(ホリゾフ彗星)は、通常の彗星が楕円軌道を描いて移動するのに対して、双曲線軌道であることが判明している。このことは、この彗星が太陽系外から飛来した可能性が非常に強いことを意味している。

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 太陽系外からの訪問者といえば2017年のオウムアムアが有名だが、この天体が発見されたのは、太陽に最も接近してから40日が経過した後であったため、観測するための時間があまりなかった。また、オウムアムアは彗星ではなく岩石状で長さ400m、幅40m程度の小天体で、秒速39km、時速に換算して約14万kmというとてつもない速度で太陽系外に飛び去って行った。

 ホリゾフ彗星はこれから太陽に接近するため、観測するための時間が十分にある。9月12日の時点で太陽から4億2千万kmの位置を秒速42km、時速に換算すると約15万kmの速度で移動中である。

オウムアムア同様に移動速度が猛烈に速く、太陽系由来の天体と比べると、卓越した数値となっている。この猛烈な移動速度によって太陽の重力に捉えられることなく、太陽系外に飛び去ることが可能であり、そのことが太陽系外から飛来した天体であることを意味している。

 この彗星を9月14日に観測した、カナリア天体物理研究所の10.4m望遠鏡によるスペクトル観測では、太陽系由来の小惑星や彗星によく似た傾向が捉えられている。このことは、他の恒星系で形成された小惑星や彗星が、太陽系のそれらとよく似た組成を持っていることを示唆するものである。

 12月6日に太陽へ最も接近するが、一番明るい時期でも15等星級の明るさにしかならないと予想されており、肉眼で観測可能な大彗星にはならないが、オウムアムアと比べれば大きく、多くの観測データが得られることが期待されている。

 オウムアムアから2年足らずで次の恒星間航行天体が発見されたという事実は、この種の天体が太陽系に飛来するのはそれほど珍しいことではないことを意味しているのかもしれない。となると、我々地球人は新たな脅威の存在を知ることにもなる。つまり太陽系外から飛来した天体が地球に衝突する脅威である。

太陽系外からやってくる天体は移動速度が非常に速い。したがって地球に衝突した場合、その被害もけた違いに大きくなる。しかも地球上にはこの速度に追いつけるロケットもミサイルも存在しないため、迎撃も不可能である。(記事:cedar3・記事一覧を見る

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