ESA、人工衛星と巨大コンステレーションの衝突回避マヌーバー 世界初実施

2019年9月6日 22:33

小

中

大

印刷

記事提供元:スラド

 headless曰く、

 ESAは2日、人工衛星と巨大コンステレーションとの衝突を防ぐための衝突回避マヌーバーを世界で初めて実行したそうだ(ESA OperationsのツイートRegister)。

 「巨大コンステレーション (mega constellation)」とは、SpaceXの通信衛星コンステレーション「Starlink」を指す。2日朝、ESAの地球観測衛星AeolusがStarlinkの1機と衝突する可能性があるというスペースデブリチームの専門家の判断を受け、Aeolusは衝突予想地点から軌道半分ほど手前でスラスターに点火。高度を上げて衝突コースを回避した。通常の衝突回避マヌーバーは運用を終了した人工衛星や過去の衝突で発生した断片を避けるために実行されることが多く、運用中の人工衛星を避けるために実行するのは珍しいという。

 衝突回避マヌーバーでは稼働中の全宇宙機の今後の軌道位置の計算から衝突リスクの計算、異なる対応による実行結果の予測まで、準備には長い時間を要する。しかし、Starlinkのような巨大コンステレーションにより軌道上の人工衛星が増加すると、現在のような人の手による衝突回避処理は困難になる。そのため、ESAでは衝突可能性の評価から人工衛星の軌道変更まで、人工知能による処理の自動化を計画しているとのことだ。

 スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | テクノロジー | サイエンス | 宇宙

 関連ストーリー:
3月5日、地球近くを小惑星が通過する 2016年02月22日
冷戦時代の武器を使って地球への小惑星激突を防ぐ計画 2016年02月22日
運用20年間の古い防衛気象衛星が爆発、新たな宇宙ゴミが発生 2015年03月03日
北朝鮮の「人工衛星」、地球を周回しながらコントロールを失って暴れている状態? 2012年12月13日
宇宙ゴミを回収する人工衛星「CleanSpace One」プロジェクト発足 2012年02月20日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード人工知能(AI)SpaceX

関連記事