中小企業の売上DIと見通しDI、8月は共に悪化 日本公庫調査

2019年8月29日 14:49

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 日本政策金融公庫が8月の中小企業景況調査を発表し、黒字企業の割合こそやや増加したものの、売上や利益水準では厳しい状況が続いていることが分かった。

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■売上DI・見通しDIともに悪化

 27日、日本政策金融公庫が8月の中小企業景況調査を発表した。8月の売上DI(動向指数:売上増加企業の割合-売上減少企業の割合)は-7.6で、7月の-3.6から4.0ポイント低下(悪化)し、2カ月ぶりに悪化した。売上見通しDIは-13.0で、前月の-4.4から8.6ポイント低下した。売上DI同様に、こちらも2カ月ぶりに悪化している。

■黒字企業は2カ月ぶりに増加

 利益額DI(利益が増加企業の割合-減少企業の割合)は-5.8で、前月の-3.5から2.3ポイント下落し、2カ月連続の下落となった。これに対して、黒字企業の割合から赤字企業の割合を引いた数値は32.8で、前月の30.2から2.6ポイント上昇した。こちらは2カ月ぶりの上昇となっている。

■販売価格DIが2カ月連続でマイナス圏

 販売価格DI(販売価格が上昇企業の割合-低下企業の割合)は-1.4で、前月の0.9から0.5ポイント低下。低下は4カ月連続となり、7月から2カ月連続でマイナス圏になった。仕入れ価格DIは6.2で、前月の8.8から2.6ポイント低下し、こちらも4カ月連続の低下となっている。

■従業員状況DIは下落続く

 従業員状況DI(従業員が不足企業の割合-過剰企業の割合)は14.3で、前月の15.5から1.2ポイント低下し、2019年に入ってからの下落傾向が続いている。一方、生産設備判断DI(生産設備が不足企業の割合-過剰企業の割合)は1.8で、前月の0.3から1.5ポイント上昇した。

■資金繰りDIは持ち直しの傾向

 資金繰りDI(資金繰りが余裕企業の割合-窮屈企業の割合)は9.2で、前月の8.6から0.6ポイント上昇し、やや持ち直している。金融機関貸出態度DI(緩和の企業割合-厳しいの企業割合)は40.9で、前月の42.4から1.5ポイント低下している。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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