ブドウ「シャインマスカット」の全ゲノムを解読 かずさDNA研究所など

2019年8月23日 21:25

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ブドウ「シャインマスカット」果房。(写真:農研機構より)

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 かずさDNA研究所と農研機構は、日本で開発された生食用ブドウ「シャインマスカット」の全ゲノム解読に成功したと発表した。

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 シャインマスカットは、皮まで食べられる生食用ブドウとしてよく知られているものであるため、知っている人も多いのではないだろうか。

 シャインマスカットはマスカット・オブ・アレキサンドリアの系統に連なるブドウである。マスカット・オブ・アレキサンドリアはヨーロッパのブドウで、味はよいのだが雨の多い日本で栽培すると実割れや病害などが生じやすいという問題があった。そこで、日本の気候に適したおいしい生食用ブドウを、ということで長い年月をかけて品種改良されて生まれたのがシャインマスカットだったわけである。

 シャインマスカットの品種登録は2006年。日本での評価は高く、2014年のデータでブドウ全体の中で栽培面積第四位となっている。

 そして現在、日本各地で進められているのがシャインマスカットを片親としたさらなる新品種の開発なのであるが、シャインマスカットをはじめとする生食用ブドウの全ゲノム配列を解明した研究がこれまで無かったため、それが研究のボトルネックになっていた。なお、ワイン用ブドウであれば、こちらも有名なピノ・ノワールなど、2007年以降全ゲノム解読が行われた品種がいくつかある。

 今回の研究では、大型計算機と超並列シークエンシング技術を駆使し、シャインマスカットの全ゲノムのうち、99.4%の配列が解読された。配列データはオンラインで公開されている。

 今回の研究により、生食用ブドウの有用形質を選抜するためのゲノム情報が得やすくなり、育種の迅速化に繋がることが期待されるという。

 なお研究の詳細は、BioRχiv誌に掲載されている。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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