新型スカイライン、VWとフォードの提携 加速する自動運転化は高齢者を救うか

2019年7月17日 15:23

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日産の新型「スカイライン」。(画像: 日産自動車の発表資料より)

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 高齢者が関わる交通事故が多く報じられるなか、自動運転がその問題を解決するかもしれない。

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 16日、日産自動車が新型スカイラインを発表。人的なハンドル操作なしでも車間距離やカーブに応じて速度調整できるという世界初の自動運転機能が搭載された。5日前には、独フォルクスワーゲン(VW)と米フォード・モーターが自動運転技術の開発などを目的に提携強化を発表している。世界中で加速する自動運転化の流れは、最近社会問題となっている高齢者事故の解決にも役立つだろう。

 2019年4月に池袋で発生した87歳男性による自動車暴走で10人が死傷する事故をはじめ、最近メディアでは高齢者による交通事故が多く報じられている。事故原因の多くはアクセルとブレーキの踏み間違いとされている。内閣府が発表した2019年度の交通安全白書では、昨年の交通事故死者数で65歳以上の高齢者は1,966人に至り、それ以外の1,566人より約1.3倍多い。もちろんこの数字には運転者以外のものも含まれ、また高齢者ばかりが事故を起こすわけではないものの、相対的に多い以上は対策が望まれる。

 日産自動車は日本のメーカーのなかで特に高齢者問題を解決するための運転支援技術に優れている。たとえば、現行の日産リーフには駐車支援システム「プロパイロット パーキング」が備えられており、スイッチを長押しするだけで車が自動的に駐車スペースに収まってくれる。アクセルとブレーキを踏み間違えて向かいの車や店舗に突っ込んだり、歩行者をはねたりするリスクが最小限に抑えられるのだ。

 海外でも米テスラが、4月に自動で車線変更できる機能の導入を発表し、完全自動運転化への布石として話題になった。VWは「ID.Pilot」という自動運転技術を5月のウィーン国際エンジンシンポジウムで発表している。独メルセデスベンツは5月に「ESF 2019」と言うSUV型コンセプトカーを発表。完全自動運転モードに加え、「アクティブブレーキアシスト」という歩行者との衝突などを避ける自動ブレーキシステムなど、安全技術の髄を盛り込んでいる。 

 自動運転を実現させた新型スカイラインの誕生は、高齢者による事故をはじめ様々な交通問題を解決するきっかけになりそうだ。地方は特に車の必需性が高く、免許を返納しようにもできない高齢者が大勢いる。そうした人の救世主という意味でも、ハイレベルな自動運転技術を持った車、ひいては将来的な完全自動運転車の誕生が期待される。

関連キーワード自動運転日産自動車フォルクスワーゲン(VW)フォードテスラモーターズ日産リーフスカイライン

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