富士通、社内でのペットボトル飲料を全廃 海洋プラスチックごみ削減へ

2019年6月11日 17:39

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社内カフェでの紙ストローの利用(富士通発表資料より)

社内カフェでの紙ストローの利用(富士通発表資料より)[写真拡大]

 富士通は11日、社内の顧客対応エリアやカフェにおいて、プラスチックごみの原因となるペットボトル等のプラスチック飲料容器やストローの使用をとりやめると発表した。これまでグループで進めてきた、事業活動に関わるプラスチックの使用量およびプラスチック廃棄物削減の取り組みをさらに拡大し、海洋プラスチックごみ削減に向けた取り組みを強化する。

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 富士通グループは、企業活動を通してSDGsの達成に貢献するESG経営を推進している。ESGの環境側面では、地球温暖化対策と合わせて、プラスチック廃棄物対策を重要課題ととらえ、これまでグループの国内外事業所で、製品および梱包材の省資源化やリサイクル、事業所での廃棄物削減等の活動を推進している。

 また近年喫緊の課題として社会認知が進む、海洋プラスチックごみの生態系への影響についても、企業活動を通して貢献すべく、昨年10月に啓発動画を作成し無償公開した。啓発動画は、社員を含め国内外の多くの人々に海洋プラスチックごみの問題を知ってもらうためのもので、自治体の住民啓発活動や、企業の社員教育などに広く活用されているという。

 今回の取り組みにより、社内の自動販売機のペットボトル飲料は、順次缶ボトル飲料や紙容器へと切り替える。これらの活動で、年間約700万本発生していた使用済みペットボトルをゼロにするという。また事業所内のコンビニエンスストア、売店のレジ袋も撤廃し、従業員のマイバッグ持参を習慣化する。

 事業活動でのプラスチックごみ対策もさらに強化し、2019年下期から社外の事業者と連携して調達部品のプラスチック梱包材のリユースを進め、サプライチェーンを通した廃棄物削減を推進する。

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