Microsoft、Windows 10用「PowerToys」をオープンソースで開発へ

2019年5月12日 21:18

印刷

記事提供元:スラド

Microsoftが「PowerToys」をWindows 10向けにリブートし、オープンソースで公開するそうだ(GitHubリポジトリNeowinの記事On MSFTの記事BetaNewsの記事)。

PowerToysは元々、Windows 95のシェルチームが開発した非サポートのパワーユーザー向けツール群だった。カーネルチームによる「KernelToys」も公開されていた。カスタマイズツール「Tweak UI」の設定オプションをはじめ、後にWindowsの標準機能となった機能も多い。また、Windows 98のCDにはTweak UIが収録されており、Windows XP対応のPowerToys for Windows XPも存在した。Windows 10の電卓アプリには単位変換機能が搭載されており、オープンソース化された電卓アプリグラフ作成モードの追加が進められていることも3月に話題となったが、PowerToys for Windows XPのPower Calculatorには既に両機能とも搭載されていた。

PowerToysのオープンソースプロジェクトは過去のツールをオープンソース化するのではなく、新たなPowerToysを開発するというものだ。現在、作業が進められているのは、ウィンドウの「最大化/元に戻す」ボタンのホバー時に追加のボタンを表示し、クリックすると新しいデスクトップにウィンドウを最大化する「Maximize to new desktop (MTND) widget」と、Windowsキーを1秒以上押し続けると現在使用可能なキーボードショートカットが表示される「Windows key shortcut guide」の2本。このほか10本が検討中となっており、MicrosoftではGitHubリポジトリのIssuesで新しいアイディアの追加や、検討中の10本に対する投票を求めている。

新生PowerToysは今夏、最初のプレビュー版とソースコードが公開される予定とのことだ。 

スラドのコメントを読む | ITセクション | ソフトウェア | Windows | IT

 関連ストーリー:
Windows標準の電卓にグラフ作成モード、欲しい? 2019年03月24日
Windows 10の「電卓」アプリ、MIT Licenseでオープンソース化される 2019年03月11日
Windowsファイルマネージャー、Microsoft Storeで入手可能に 2019年02月05日
Microsoft、Windows NT4のファイルマネージャをオープンソース化 2018年04月10日
PowerShellがオープンソースに、LinuxおよびMac OS X版も提供へ 2016年08月19日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事